いちばん「アイナ・ジ・エンド」を発揮できる曲
8曲目“Jewelry Kiss”
──こちらも「幻友」のアナログに収録されている楽曲ですね。
アイナ : この曲はベースのなかむらしょーこちゃんと2023年の秋口くらいから作っていたデモを元に作りました。歌詞は、恥ずかしいときに上手く恥ずかしがれない自分がいて、もっと素直でありたいなと思って書きました。
9曲目“クリスマスカード”
──なんと、槇原敬之さんが作詞作曲なんですよね。
アイナ : 元々、いつかクリスマスソングを作りたいと思っていたんです。依頼したのはかなり前だったんですけど、その当時は渡辺(淳之介)さんと打ち合わせを頻繁にしている時期で、槙原さんにダメ元でお願いしたら実現したんです。
──槙原さんの楽曲からは、どういう印象を抱いたんですか?
アイナ : 槙原さんの歌詞は、情景の描き方がまるで目の前で起こってるかのような感じなんです。この曲も儚いメロディー・ラインなのに、人の体温が入っているような絶妙なバランス感がすごくて。かなり気に入っています。

10曲目“華奢な心”
──Netflixの恋愛リアリティー番組『韓国ドラマな恋がしたい』の主題歌ですね。この楽曲は、歌詞を読みこんでいくと、途中で視点が変わるのがおもしろいポイントでした。
アイナ : 1番は女性で2番は男性の目線で書きました。番組を見ていたら、「どっちの気持ちもわかるなー」と思ったんですよ。片方の着眼点で歌詞を書いちゃうと偏っちゃうので、どちらの感情も移入してほしくて歌詞を書きました。
11曲目“アイコトバ”
──『薬屋のひとりごと』のEDテーマである本楽曲は、石崎ひゅーいさんの提供曲です。
アイナ : この曲をひゅーいさんに提供していただいたことで、自分の引き出しも広がりました。自分の心が奮い立つし、武道館でも上手く歌えたので、今のポテンシャルでいちばん「アイナ・ジ・エンド」を発揮できる曲ですね。
12曲目“宝石の日々”
──TVアニメ「機動戦士ガンダム 水星の魔女」最終回挿入歌です。
アイナ : 作った当時は、おでこに30針の怪我をした時期だったんです。歌詞はガンダムの登場人物のスレッタちゃんとミオリネちゃんの関係性を描いているんですけど、怪我のことを見て見ぬふりができなくて、自分の人生観も入れて歌詞を書きました。世界は怖いかもしれないけど、その中にも温かさがあるよなということを感じていたので、一筋縄ではいかない曲になりました。
