2025/05/19 18:50

先週のオトトイ(2025年5月19日)

OTOTOYスタッフが先週の事を振り返るコーナー。先週のオトトイ。

OTOTOY NEW RECOMMEND

m-flo loves 鈴木真海子 “Judgement? Taku's 176 Remix”

ードラムンベースのビート感が最高!! (西田)

超右腕 “バーサス想い出”

ー超右腕 (スーパーウワン) の3rd ALから。アルバムがむちゃくちゃ良い。かっこ良さしかないバンド・アンサンブル (右ギター好きです……)、いちど聴いたら決して忘れないヴォーカル。歌詞がまた良い。どの曲も歌い出しから二言目のフレーズが出色。アルバムからどれを選ぶか悩みに悩んでこの曲を (高田)

幽体コミュニケーションズ “明日は図書館に行くのだ”

ー空想から戻ってきた頭で生活をやっていく私たちの営み。すべての音が優しくて泣きそうになる。(石川)

LIBRO “CATS”

ーベテラン・ラッパー、LIBRO4年ぶりアルバムより。アルバムの最後を締める猫ちゃん讃歌。(高木)

SAKANAMON, シノダ(ヒトリエ) “LOSER”

ーさまざまなゲストを迎えたニューEPから、ヒトリエのシノダが繰り出すテクニカルなギターリフが心地よい爽やかなロック・ナンバーを。(藤田)

ZAZEN BOYS “Cold Beat(LIVE)”

ークリックなしで演奏された最高のライヴから、最高のテイクを (菅家)

Pome Shih Tzu “もしもまた集まれれば”

ー片想い、ザ・なつやすみバンドのメンバーらで結成 (津田)

その他追加曲は、ちゃくら “万人様”ヒグチアイ, セシル・コルベル “Endless Blue”ayutthaya “Get Out”日食なつこ “julep-ment flight”スカート“遠くへ行きたい”Tommy Guerrero “Singing the Bull to Sleep”OMSB “toi”YOASOBI “Watch me!”吾妻光良 & The Swinging Boppers “昔つきあってた女”どついたるねん “GABU”

編集後記

あいにくの宇宙

金曜に下北沢・本多劇場でニッポン放送×上田誠タッグの舞台「リプリー、あいにくの宇宙ね」を観劇。宇宙SFのオマージュを詰め込みつつ、ポップかつ切れ味鋭い会話劇で魅せる手腕は、流石のヨーロッパ企画。伊藤万理華さんの持ち味を前回にしたポエトリー・リーディング楽曲が最高で、「見たかったの、これです!」って胸が熱くなりました。かもめんたる、男性ブランコの芸人チームのフィット感も絶妙。小粋なコズミックジョークを言い合い続けるシーンはいつまでも見ていたかった。(西田)

雪国とsidenerdsのツーマンをERAでみた

雪国の企画〈Hakoniwa〉の初回、sidenerdsとのツーマン。フロア満杯のソールドアウト公演。sidenerdsが雪国 “東京” のカバーを演った、というだけで特別な夜でしたが、なにより、またひとつ世代が進んでいくさまをひしひしと感じました。先週は良作揃いのリリースのなか、ayutthaya、幽体コミュニケーションズ、そして、超右腕と、年末に年間ベスト選ぶとき絶対候補に入るでしょ級のアルバム/EPが同時に3枚も出て嬉しい悲鳴。ほんとうにいい時代です。(高田)

AWAKE

18日(日) は新代田FEVERでのDMBQ主催イベント〈AWAKE〉へ。DMBQに加えて、PHEW、MERZBOW、WOOL & THE PANTSって顔ぶれが最高すぎる…。どのステージも日常を忘れさせてくれるくらいの飛び方をしていてクラクラした。最低限だけの生活を送っていたここ最近の自分に風穴を開けてもらえたような、ビカビカの刺激をたっぷり浴びてまさに目が覚めた心地の週末だった。(石川)

即興演奏を聴くということ

〈MODE〉が企画する実験音楽のライブをみに、コリドー街に行ってきた。何やらわいわいとした通りに佇むビルの地下に行くと、そこは剥き出しの広いフロアがあった。ところどころ下から管なんかが出ている。そういう環境だと音響は難しそうだけれど、スーパーデラックスが監修したからかすごくいい響き方をしていた。初日に登場したマージナルコンソートは、フロアの四隅に4人がそれぞれ自作の楽器やら何やらを配置して、その後ろのスピーカーからその人の音が鳴るといった具合で演奏を行なっていた。序盤、今井和雄が鉄アレイか何かを思い切り叩きつけると、そこにいた全員の肩がすくんだ。そこから、それぞれの音が適当に思うがままに鳴らされていく様子を観客は練り歩きながら見ていく。さながら展示を見ているみたいだ。とはいえ、それはあまり賢い聴き方じゃないという気もする。全ての音が集まるのは中央なのだから、中央で4方向に耳を澄ませて勝手に混じり合う音同士に繋がりを見つけようと試みる。ほとんどが失敗する。そろそろタバコでも吸いに行こうか、と思ったタイミングで素晴らしいハーモニーが生まれ出す。即興演奏ってこれまでも何度か見に行ったことがあるけど、これほど全く作為的ではないのは初めてだった。そして、観客が演奏者の前に行って眺める行為を私は内心バカにしていたが、その場にいる人が動くことによって聞こえたり聞こえなかったりした音があったはずだった。そう思うと全てがあの場では作用していた。私たちは音が通り抜ける管となって、音は次の瞬間には過ぎ去っていった。無常ってこういうことなんでしょうか。(津田)

横田基地

土曜日はなんとなく横田基地の日米友好祭に行ってきた。アメリカの食事を体験したり戦闘機に乗ったりできるイベントで、迷彩服を着た人が車庫のステージでコピー・バンドをやったりしていて楽しかった。日本的な音楽が混ざりながらもパワフルな演奏が多かった。ライヴハウスとも、ドームとも違う独特の音響が面白くて、少し離れたところからずっと観ていた。昼からブラブラしていたらあっという間に夜になっていて、久しぶりに祭を楽しみました。(菅家)

ディ◯ゴスティーニ的な?

5月頭からストリーミングとBandCampで配信が始まった、FUGAZIのライヴ・アーカイヴ音源。元々「Fugazi Live Series」というページでも配信はしてたんですが、なんにせよ数も膨大なので、こうしてセレクトしてもらえるのはありがたい。今回配信になったのがDCでの初ライヴと現段階でのラスト・ライヴとなっているロンドン公演。BandCampでは各作品5ドルで配信になっていたので、ありがたくポチッと購入してここ最近良く聴いてます。初ライヴ音源はギーもいないし、若いねえぐらいのもんですけど、ロンドンのライヴはバキバキに仕上がり狂っているので断然こっちがおすすめ。特に “Arpeddiator” がヤバすぎ。これから1年かけて1月ごとに何タイトルか配信されていくみたいなんですが、多分ディ◯ゴスティーニ気分で全部買っちゃいそう。個人的には『End Hits』大好きマンなので、このころの音源に期待。(高木)

思わぬ罠

Nintendo Switchのソフトがいくつかセールになっていたので、ついにダンガンロンパを購入しプレイしている今日この頃。1は配信で観たので2からプレイしているのですが、本当に面白くて毎日続きが気になってしょうがない状態です (やめ時がなくなるので1日1チャプターを目安にしている)。キャラクターも個性溢れる可愛いデザインの子だらけで、ついついファンアートが見たくなってキャラ名で検索をかけると…… (10年近く前のゲームなので仕方ないのですが) サジェストに「死亡」の2文字が。速攻でブラウザを閉じて記憶を消しましたが、まさかこんな形でネタバレを踏むとは!(泣) 色々検索するのはクリア後にしないとだめだな~と痛感しました。(藤田)

今週の特集記事

先週のオトトイ(2025年5月12日)

見返りもなく、救いもしない──ドレスコーズ『†』で志磨遼平が語る、いま必要な「ロックンロール」とは?

幽体コミュニケーションズのファースト・アルバム『文明の欠伸』でめぐる、音と言葉の旅

REVIEWS : 096 ヒップホップ(2025年5月)──アボかど

ドレスコーズ、ZAZEN BOYS、3776、25時、ナイトコードで。など注目の新譜を紹介【5月第2週】

【短期連載】FUNKIST、喜びと葛藤が刻まれた25年を振り返る Vol.1──始まりの7年、インディーズ時代(2000〜2007年)

OTOTOY EDITOR'S CHOICE Vol.325 調子どう?大丈夫?

対談連載『見汐麻衣の日めくりカレンダー』【第4回】ゲスト : 長谷川陽平(ミュージシャン)

【短期連載】FUNKIST、喜びと葛藤が刻まれた25年を振り返る Vol.2──メジャー時代の夢のあとに残されたもの(2008〜2012年)

「月まで届いたとき、体がはじけて宇宙と同化した」──ayutthayaがEP「epoch」で描く音の宇宙旅行

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