【ExWHYZ】Episode9 maho「ExWHYZとして進んでいく覚悟があるから」

〈ExWHYZ TOUR 2023 ‘eLATION’ part.1:Live House Series〉を無事完走したExWHYZ。個別インタヴューの第3弾は、mahoに話を訊きました。日本武道館公演を終えての心境や、10月18日リリースの1st EP「HOW HIGH?」の聴きどころ、自身が作詞を手掛けた「Moonlight, Sunlight」の制作裏話、そして10月に控えるZepp東名阪公演「ExWHYZ TOUR 2023 ‘eLATION’ part.2:with Special Guest Series」への展望について語ってもらいました。
メンバー・mayuが作詞を手掛けたハイスピードトラック
INTERVIEW : maho (ExWHYZ)

インタビューを重ねるたびに、リラックスした雰囲気で話をしてくれるmaho。現在実施中のライブハウスツアー〈ExWHYZ TOUR 2023 ‘eLATION’ part.1:Live House Series〉でも、グループを俯瞰するような客観性も持ちながらも、いい具合に弾けており、その笑顔が印象的だった。そんなmahoに現在のグループの状態から新作EPのことまで話を訊いた。
取材&文 : 西澤裕郎
写真 : まくらあさみ
今の気持ちでやったんだなっていうのがおもしろい
ーー先日行ったmayuさんとnowさんのインタビューからグループの雰囲気や状況のよさが伝わってきました。mahoさん的に、今のExWHYZの状況をどう捉えていますか?
maho:いい空気感だと思います。もちろんちょっとした日常的な不安とかはあったりしますけど、それでも各々がいい方向に考えていけるようになっているなと思っています。
ーーそのきっかけとして、今年5月に開催した日本武道館公演があったと思います。武道館を振り返ってみて、どんな一日になりましたか?
maho:その一日もそうでしたけど、最初は自分たちもExWHYZというグループのあり方を手探りで探していたし、マスターたちも、エージェントからマスターになるために馴染ませていく期間があったと思うんです。xANADUツアーで、みんなが武道館に向かって一緒に進んでくれている感じがあって。そこを含めて、自分たちとマスターたちで、一緒に楽しむことがいい形だよねと武道館で確かめられた、そんな1日になったと思います。
ーー昨年11月3日の〈ExWHYZ First Tour "xYZ"〉初日仙台公演の直後、渡辺(淳之介/WACK代表)さんから武道館公演の開催を告げられたとき、みんな絶句していたじゃないですか? どこで武道館に向けて、向かい合う姿勢も変わっていったんですか?
maho:どこかで何かがガラッと変わったというよりかは、ライブを1つ1つやったり、アルバム制作とか1つ1つ作っていく積み重ねの中で自分たちも考えることが増えて、結果としていい雰囲気で迎えられたなと思っていて。1個1個積み重ねた先で武道館を絶対いい日にしたいと、xANADUツアーでみんなが口に出して言っていたのを覚えています。
ーー7月から回っているライブハウスツアー〈ExWHYZ TOUR 2023 ‘eLATION’ part.1:Live House Series〉の横浜公演を観させてもらったんですけど、マスター含めて、メンバーも楽しみ方を掴んでいる感じがありました。最初の頃は手探り感がありましたが、xANADUツアーでメンバーもマスターもExWHYZのライブの楽しみ方を掴み、武道館を経て今回のツアーにつながっているというイメージでしょうか?
maho:それに加え、曲も増えたのもあると思っていて、やっぱり曲の影響力ってすごいなと思うんです。あとは、いろいろな状況とかタイミングも相まって、その瞬間瞬間の楽しみ方を見つけていっているなという感じがします。
ーーライヴでマスターたちが信じられないくらい全力でジャンプしていてびっくりしました(笑)。最初はあそこまでではなかったから、徐々に掴んで行ったんでしょうね。
maho:今のツアーも大きい気がします。ライブハウスツアーで距離が近いのもありますし、それこそ自分たちもやっていくうちにいろいろ試していったり、楽しくやっていけてる感じがありますね。
ーー例えばどういうことを試したりしているんですか?
maho:明らかに大きく煽ったり、アドリブを入れたり、みんな自由にやっています。このメンバーは今の感情だけで突っ走っていったなとか(笑)、そういうのが感じられて楽しいですね。失敗がどうとかじゃなく、今の気持ちでやったんだなっていうのがおもしろいというか。そういうのも含めて、その瞬間をラフに楽しめています。

ーーmahoさん自身も、我を忘れて感情的になる瞬間とかあったりするんですか?
maho:全然あります(笑)。私は基本、みんなが上がっているのを感じて楽しくなるタイプなので、我を忘れることはあまりないですけど、メンバーとともに上がっていく感覚みたいなものは、このツアーは特に感じました。私も身を任せていいかなって。
ーーバキバキなダンスミュージックから、バンドサウンドが入って幅が広くなったのも大きい要素かなと思います。そういう意味でいうと、武道館でEMPiREの「MAD LOVE」をやった意図って、どういうところにあったんでしょう。
maho:ExWHYZとして進んでいく覚悟があるからこそです。EMPiREがあって活動を続けてきたからこそ今がある、ExWHYZとしてやっていくみたいな。私はその日そこに来てくれた人が楽しんでくれるのが何よりなので、マスターたちがより楽しんでくれたらいいなと思って歌っていました。
ーーイントロが流れた瞬間の歓声がすごかったですね。
maho:すごかったですよね。私たちメンバーはセンターステージに向けて走っていったんですけど、音がガンガン回りすぎて、それに必死だったっていうのはあります(笑)。でもいい意味でカラッとした気持ちで届けられたなと思います。
ーー変に過去に引っ張られるわけじゃなく。
maho:はい。これも私たちの一部だよねみたいな感じで歌えましたね。
