私だけ滑り込みクレジットなんです(笑)
ーー4曲目「There's no limits」は、作詞がMaika Loubtéに加え、mikinaさん、mahoさん、mayuさんの名前もクレジットされていますけど、どのように書かれたんでしょう?
mikina:これは歌詞と曲を一緒にいただいて。そこにExWHYZっぽさをもっと入れたいってことで、一文ずつとか、単語レベルで変更していきました。最初「Bye bye」という歌詞だったところが、「冴えない」「足りない」に変わっているんですけど、そこを私が考えたんです。
ーーそこだけ考えるのも、逆に難しくないですか?
mikina:レコーディングの日に、80KIDZさんが、どうしても変えたいなって。その場で私も頭をフル回転させて、これはどうでしょうか?って言ったら、80KIDZさんが「それいいかも!」って言ってくださって。他のメンバーの歌詞はレコーディングまでに決まったんですけど、私だけ滑り込みクレジットなんです(笑)。
ーーあははは。5曲目「虜」はSeihoさんプロデュースによる楽曲です。EMPiRE時代を含めると、Seihoさんとは3回目のレコーディングになります。
mikina:Seihoさんは伸び伸び歌わせてくださるんです。歌に苦手意識があったときから、怖がらないでレコーディングできていて。今回も自由にやらせてもらったんですけど、私がいろいろやっているうちにSeihoさんのツボにハマる雰囲気があったっぽくって。それも使われています。「虜」の私、癖の強いんです。そのロックっぽい歌い方のいいね!って言ってくれて。私がノリノリになった先に見つけた、その場の産物です(笑)。
ーー続く「Moonlight, Sunlight」はmahoさん作詞曲です。
mikina:mahoちゃん、すごいなあって思う曲です。幅広く人の心に染みる歌詞を書けること自体がすごいし、それをmahoちゃんが書いていることで、ちゃんとみんなの心に響いているのも分かって。シンプルにこの曲をやったときに、すごくやさしい気持ちになって。マスターの顔もすっごいやさしい顔になって、お互い確かめ合いながらライブをしている感覚が生まれるんです。そういう部分ですごく好きな曲ですね。
ーーmahoさんは一貫して人と人との関係性を歌詞に残してきていますよね。
mikina:積み重ねないと難しいですよね。mahoちゃんはずっと芯が通っているから、一貫してこの姿勢を見せ続けられているし、揺らぐことなく言葉にできる。それをマスターからも信頼されているから、ちゃんと響くというのがあって、素晴らしいです。

ーーボーナストラックの「Shall We」は、ライブでものすごく盛り上がる曲ですよね。マスターのジャンプ力がすごい(笑)。
mikina:すごいんですよ(笑)。ツアーでフォーメーションを組んだ瞬間の沸き方を見て、こんなに好きだったんだ!って思いましたね。間違いなくライブのキラーチューンになっている曲です。ライブに自分が行ったときって絶対に何かやりたい部分ってあるじゃないですか? そのアーティストの定番のノリみたいな。アジカンの「君という花」のラッセーラッセーみたいな。当初はそう思って、ジャンプする振りにしたんです。楽しいって気持ちってその日残るじゃないですか? ライブで初めて聴いたけど、一緒に飛べて楽しかったなみたいな思い出が残りやすい曲なので。それが積み重なって、みんなの中でも楽しい曲になったのかなと思って。そういう曲があるのはうれしいです。
ーーマスターにとっての定番曲になったんですね。
mikina:ライブに来た人の間で伝染していった、実績と信頼の曲です(笑)。

ーーそして、10月にはZepp東名阪公演「ExWHYZ TOUR 2023 ‘eLATION’ part.2:with Special Guest Series」が行われます。対バン形式で、Seihoさん、大沢伸一さん、yahyelさんがそれぞれ参加しますが、どのような気持ちで臨みたいと思っていますか。
mikina:対バンする方に見合うようにとか、そういう気持ちではなくて。ツアーで自分たちの心をラフにするやり方を掴めたから、その状態のままでライブできたらいいなというのが一番です。part1と違って会場がZeppなので、そこのバランスをとりつつ、自分たちらしく伸び伸びいきたいですね。他の素晴らしいアーティストの方々が作るライブとか空気って、自分たちだけじゃ作れないし想像できないものなので、そういう部分は勉強しつつ、力をお借りしつつ、その空気を楽しんだ上でライブできたらいいなと思います。きっとその日しか絶対にできない、私たちだけじゃ作れない空間があるので。
ーー今年も後半に入り、2024年に向かっていくような時期ですけど、mikinaさん的にExWHYZの活動を通しての展望や思い描いていることを聞かせてもらえますか?
mikina:分かりやすい目標として、今みんなで言っているのは、フェスに出たいなってことで。マスターと私たちの輪がいい可能性を秘めていて無限大だなってツアーで思えたから、フェスに出てこの空間を広げていきたい。あとはExWHYZになってから、DJもそうですけど、新しいジャンルの曲とかいろいろな挑戦をさせてもらっていて。ライブも詰め詰めでスピード感のある日々になるとは思うけど、それに飲まれないで1個1個貪欲に誠実に向き合って重ねていきたいなって思っています。そこで築いていくマスターとの関係性をこれからも大事にし続けたいです。
ーーDJもそうですし、コラムなどの執筆も、変に肩肘はらずにやっているのが自然体ですごくいいなと思います。
mikina:無理しないで自分自身の気持ちを表現できているんです。コラムを書いているのも大きくて。だんだん、こうじゃなきゃいけないという境目がなくなってきて、ちゃんと自分で発信できている気持ちです。言葉が生まれやすくなりました。この気持ちはなんだろうというのを整理しやすくなったんですよ。たまに、自分の作ってる世界本当に楽しい?って不安になるんです。ライブはみんなで作っているものなので楽しいということを実感できているんですけど、DJとかコラム本当に自分の好きな世界なので。それでも、これからも自分らしく表現は続けていきたいです。

編集 : 西田健
ハイテンションで突き進む、ExWHYZ初のEP
LIVE INFORMATION
"ExWHYZ TOUR 2023 'eLATION' part.2:with Special Guest Series"
10月14日(土)Zepp Nagoya w/ Seiho
10月15日(日)Zepp Osaka Bayside w/ Shinichi Osawa
10月19日(木)Zepp Haneda w/ yahyel
詳細はこちら
PROFILE : ExWHYZ

2022年6月に突如解散した『EMPiRE』のメンバー、yu-ki,mayu,midoriko,mikina,maho,nowの6名で結成されたグループ。
レーベルはUNIVERSAL MUISC / EMI Records。
2022年11月2日に、大沢伸一(MONDO GROSSO)、Denny White、Shin Sakiura、80KIDZなど国内外の様々なクリエイターが参加した1stアルバム「xYZ」をリリース。
2022年11月3日から2023年1月2日まで、全国ツアー「ExWHYZ First Tour”xYZ”」を開催し、ファイナルとなるZepp DiverCity公演で、活動休止していたmidorikoが活動再開し、6人での活動がスタート。
2023年3月1日に、全曲midorikoのVocalを追加収録し、新曲を加えた「xYZ[hYPER EDITION]」をリリース。
4月1日からは全国4都市にて「ExWHYZ TOUR 2023 xANADU」を開催。 4月19日に2ndアルバム「xANADU」のリリースと、ExWHYZ初の自主企画としてVJセットのExWHYZとBANDセットのBiSHの2マン「ExWHYZ presents"BiSHWHYZ"」を開催、5月13日には初の日本武道館単独公演「ExWHYZ LIVE at BUDOKAN the FIRST STEP」を開催した。
7月から9月にかけて全国19ヵ所20公演「ExWHYZ TOUR 2023 'eLATION' part.1: Live House Series」を開催中、さらに10月からはExWHYZの楽曲プロデュースに関わるアーティスト"Seiho"、"大沢伸一[MONDO GROSSO]"、"yahyel"をゲストに迎え、全国3都市を回るZeppツアー『ExWHYZ TOUR 2023 'eLATION' part.2:with Special Guest Series』を開催予定!