自分は何もないと思っている、あなたにしかできないことがある
──昨年、ゆるめるモ!は「ヒーロー宣言」(※)をされたじゃないですか。これはどんな意図があってのことだったんでしょう?
(※)「ヒーロー宣言」
① TikTokで1億回再生を達成し、多くの心へメッセージを届ける!
② 100ヵ国公演を行い、世界中の人々に歌声を響かせる!
③ 武道館での満員公演を実現し、1万人の心を結集して世界を動かす!
田家 : ゆるめるモ!って、みんなを救いに来たってことを曲単位とかでしてきたんですけど、その感じを今風にわかりやすく言ったら「ヒーロー」だと思ったんです。みんなを助けに来たことが言葉としてより伝わりやすいと思って、今あえて「ヒーロー宣言」をさせていただきました。さっきおっしゃっていたみたいに、時代がどんどん殺伐として、ディストピアみたいになってきている中で、やっぱりヒーローが荒廃とした世界をなんとかしないといけない。より強い存在にならないといけない。もっと強くなるぞという宣言でもあるんです。
──SNS上などでは、もはやヒーローの揚げ足を取ろうというくらいまでディストピア感のある世の中ですが、そんな世界に絶望せず、11年間メッセージを発信し続けられている背景には、どんな想いがあるんでしょう?
田家 : たまに考えるんですよね。なぜ、この炎がちっちゃくならずにやれているんだろう?って。それは大きく2つあって。1つは、自分自身が音楽に救われてきたこと。辛い時期、音楽がなかったら自分は生きていられなかったと思うんですよ。何億人の方が言ってらっしゃることですけど、音楽の力を感じて信じていることが大きい。もう1個は、僕にしかできない届け方が見えたからなんです。サウンドや曲調、グループとしての佇まい、ユーモアの度合いとか色々あるんですけど、世界を見渡しても、僕と同じようなやり方でやれる人がいないと思って。そういうアンテナや考え方、タイトルや歌詞やメッセージの出し方1つもそうで。僕がやらなくてはいけないと思ったことや考え方をGoogleとかで調べても毎回1件も出てこないんですよ。世界でこれを思いついているのが僕だけと思うと、使命感としてやるしかないっていうか。これが人類のためになるんだったら僕がやるしかないじゃんって。ちゃんと世に届けないとダメだって一心でひたすらやり続けているんです。もし僕が思いつくことを300人ぐらいが同じように思いついたら、僕はやらなくていいやって思うんですよ。でも、自分しかいないから、これはやらなくちゃいけない!みたいな感じでずっとやっているんです。
──それが10年以上続いてるのはすごいですね。今思い描いている今後の構想みたいなものがあれば聞かせてもらえますか?
田家 : 国民にドワッと拡散されて時代を代表するようなキャッチーな曲も作りつつ、勇猛果敢に音楽の歴史を更新できるような超挑戦的な曲も出していきたいと思っていて。実はアルバム2枚作れるぐらい曲はあるんです。アイデアにすると10年分ぐらいある。それをちゃんと出していく。と同時に、アイドルへのリスペクトを持ちつつ、アイドルシーンを飛び越えて広がっていくようなこともやっていきたいし、そういう存在になりたいなと思っていて。

──アイドルシーンを飛び越えるようなこととは、例えばどのようなことでしょう?
田家 : 具体的なところで言うと、僕の会社で海外イベントのコーディネートもやっているんですけど、11年間で海外公演も17回やってきたので海外にも仲間ができていて。ゆるめるモ!を本当に好きな海外の仲間たちと一緒に世界的に広げていく活動をしていこうと思っています。ヒーロー宣言をした時、海外100か国という、ちょっと夢のような目標を出したんですけど、それも夢で終わらせる気はもちろんなくて。メンバーたちの世界が広がるのも僕はすごく嬉しいんです。海外に行ったことない子たちが「海外最高!」って海外のこと好きになって、海外の友達ができたことも多くて。そうなると、その子の世界が広がるじゃないですか。世界が広がると、小さい世界でウジウジ悩むことが少なくなる。
──視野が広がりますもんね。
田家 : 元々、就活に失敗して自殺する若者のニュースを見て違和感を感じたことがきっかけで、ゆるめるモ!を作ろうと思ったところもあって。もっと世界は広いんだよ!ってことを知ってほしい。それをメンバー自身がわかってくれると、本人もそのメッセージを届けやすい。先ほど陰キャって言ったへそちゃんも、ゆるめるモ!をやってなかったら、海外に行ってなかった人生だと思うんです。そういう子たちが、今では海外に行ったら1人で買い物をしに走り回るぐらいになっている。そういう様をファンの人が見て、ファンの方々もどんどん世界を広げていくきっかけになればいいなと思っています。みんなの世界を広げたらいいなっていうのは、本当に強く思っています。
──これを読んで、新メンバー募集に応募しようか迷っている人もいると思います。そういう人にメッセージをいただけますか?
田家 : 驚くかもしれないですけど、ゆるめるモ!のメンバー全員、最初は「私はアイドルに向いてない」って自分で言っていたんですよ。だからこそ、僕は「すごいんだ!」と思っていて。言葉は悪いですけど、何もなし得る術を持たなかった子たちが今輝いて、ヒーローになっている。それが、ゆるめるモ!なんです。自分は何もないと思っている、あなたにしかできないことがある、と僕は思っています。あなただから、同じように悩んでる人のための言葉も発せられるし、気持ちもわかる。私には華やかな世界は関係ないと思ってる人こそ、あなたの出番ですよ!と言いたいです。本気でやりたい想いがあれば、僕らは0から全部教えてサポートします。そこは躊躇することなく気軽に応募してほしいです。ゆるめるモ!のメンバーたちは、みんなそうやって気軽に応募して世界が変わった子たちなので。本当に目をつぶって送信ボタン押しちゃえばいいんです。その勇気を止めないでほしい。自分だけの想いを、そこで取っておかないでほしい。とりあえず飛び込んでみてねと思います。僕らが、あなたも知らなかったような魅力を見つけます。メンバーが自分も意識しなかったようなことに気づく瞬間を今までたくさん見てきたました。ぜひ気軽に応募してください。
──最後に、田家さんが会社で掲げている夢を教えてもらえますか?
田家 : 何度も話しているように、引きこもりの子や不登校の子の居場所を作ることが僕は大事だと思っていて。家庭にも、会社にも、学校にも、居場所がないと思っている子っていっぱいいると思うんです。そういう人にとっての居場所作りをしたい。そこに音楽があると最高だなと思っています。同時に、僕はまだ力不足のところがあるので、いろんな方々の力を借りながら一緒に作っていきたい。僕の想いだけじゃなく、色々な人たちの力と共に広げていきたいなと思っているので、一緒にお仕事したいなと思ってらっしゃる方がいたら、ぜひ一緒に力になってほしいです。ぜひ僕の会社に連絡してきてくれたら嬉しいです。

田家大知が代表をつとめる会社「音楽で君を守る」HP
https://www.ongakudekimiwomamoru.com/
編集 : 西田健
ゆるめるモ!、オーディション開催中!
- 選考スケジュール-
【募集期間:1/25(木) 21:00 〜 2/18(日)23:59】
・1次審査(書類選考):随時
・2次審査(面接):2/10,11,17
※2/19-21でフォローのオンライン調整有り
・3次審査(ライブ配信審査):2/23(金)~3/20(水)
・最終審査通過者発表:3/22(金) 20:00
・最終審査:3/31
- 参加資格-
・経験不問
・12歳以上の女性(※満18歳未満の場合は親権者の同意が必要)
・東京都内を中心としたライブ活動やレッスンに参加可能な方
・特定のプロダクション、レコード会社等と専属契約がない方、または応募許可を提示できる方
オーディション詳細
https://www.bnws-ylmlm.net/
ゆるめるモ!公式X
田家大知X
@TaichiTake
なにX
@ylmlm_nani
ねるんX
@ylmlm_nerun
へそX
@ylmlm_heso
まつりX
@ylmlm_matsuri
めありX
@ylmlm_meari
ゆるめるモ!X
@ylmlm_staff
ライヴ情報
▼まつりラストライヴ 〈卒業祭〜まつりちゃん卒業公演〜〉
2024年3月29日(金)東京・WALL&WALL
ゆるめるモ!ディスコグラフィー
新→旧
OTOTOYのみのライヴ音源も!
これまでの特集記事はこちら
PROFILE
ゆるめるモ!
音楽で人類を救うために歌うヒーロー。街頭スカウトで集めたメンバーで2012年10月4日に結成され、何度かのメンバーチェンジを経て、現在のメンバーはなに、ねるん、へそ、まつり、めありの5人組。「辛い時は逃げてもいいんだよ」というメッセージをはじめとする、傷を背負った生きづらい人々に寄り添う歌詞と、ニューウェーブを軸に多彩なジャンルを縦横無尽に遊び巡るやりたい放題なサウンドの楽曲を展開し、過去にリリースした楽曲は117曲にのぼる。海外での人気も高くイタリア・ベトナム・台湾・上海・香港・バンコク・韓国といった海外での公演も計17回に渡って実施。2023年6月には通算5枚目で10周年記念作となるフルアルバム『GOLDEN YOU』をリリース。11周年イヤーとなる2024年の3月末をもってまつりが卒業することが発表された。現在は「世界一のヒーロー」を目指し活動中。
【HP】
https://www.bnws-ylmlm.net/
【X】
https://twitter.com/ylmlm_staff