これからゆるめるモ!を知ってくれる人の入り口に
──さきほど、今のゆるめるモ!の状態がすごくいいという話がでました。現在のメンバーの個性についても、お伺いさせていただけますか。まずは「なに」さん。
田家 : 彼女は、喜怒哀楽の触れ幅が面白いほどすごくて。めちゃめちゃ怒っていたかと思ったら、次の瞬間、泣いていたりして。その振り切っている感じが生き物として単純に面白いし、もっと世間に伝わってほしいなと思っています。男気もあって意識もすごく高い。もともとゆるめるモ!をあまり知らなかった子なんですけど、活動の中でゆるめるモ!のメッセージを浴びて、本当に好きになってくれて。いまはそれを届ける人として頑張ってくれています。ねるんさんとやっている2人組ユニット「なにぬねるん?」も4周年を迎えてアルバム2枚同時配信したりとかなりいい感じに活動しているのでこちらもぜひ注目してほしいですね。
──続けて、「ねるん」さん。
田家 : 彼女は今、なにぬねるん?とは別に、セルフプロデュースで「ねるんポクぽく」ってソロもやってるんですけど、、そのクリエイティブさには本当驚かされてばかりで。これまで色々なアイドルさんを見てきていますけど、こんなにクリエイティブな人はいないと思うほど、モノ作りへの欲求、意識の高さやモチベーションがすごい。会話をしていても、今まで聞いたことないような言葉や視点がボンボン出てくるので、僕も一緒に曲を作ったり、形にしていて。MVも自分で撮影したり、編集もするし、物販のグッズも自分で作ったりする。ゆるめるモ!への志の高さや熱量も、すさまじくて。元々ゆるめるモ!が超大好きだった人なので、曲の奥深さとか魅力、真髄を全部わかっている。今の5人を中心でガシっと固めてるのは、ねるんさんですね。
──続いて、「へそ」さん。
田家 : 彼女はものすごい陰キャなんですよね。それこそゆるめるモ!のメッセージに合うような子なんですけど、部屋にいるのがすごく好きで、コミュニケーションがあまりうまくない。なんですけど、なぜかステージに立つと、笑顔で人を引っ張るパワフルなパフォーマンスができる。それがすごいなって思うんです。そのギャップも面白いなと思うし、お笑いがすごく好き。人を笑わせるのが好きだから、笑顔でパフォーマンスしているのが印象的で。自分でネタ考えたり、モノマネをやったりするのも好きな子なので、ユーモア、ギャグセンスも含めてもっと伝わればいいなと思います。
──4人目は「めあり」さん。
田家 : 彼女は歌とかダンスのポテンシャルがすごく高くて。実際、上手ですし、声もすごく特徴がある。イギリスと日本のハーフなんですけど、国際感があって、海外志向も持っている。僕も海外に視点を向けているので、そこもすごくマッチすると思っています。あとはK-POPとかが好きで、最近の音楽へのすごいアンテナが立っている。ダンスもそうですし、TikTokの選曲もそうですし、すごく今に向いてる子ですね。これからゆるめるモ!を知ってくれる人の入り口になってくれるんじゃないかなと思っています。
──それぞれキャラクターが全然違うんですね。そして卒業を発表している「まつり」さん。
田家 : 3月末に抜けちゃうんですけど、彼女は、いい意味でゆるめるモ!にいなかった人材というか。すごく陽な子で、元気いっぱい。おどおどした面もなくて、太陽みたいな感じの子なんです。本人がやりたいと志願してグラビアをやったりもして。多分すごい自分の得意なことを意識して、新しいお客さんに知ってもらおうとやってくれていたんだと思うんです。卒業してしまうことは惜しいんですけど、彼女もすごくゆるめるモ!のことを大切に思ってくれていて。アイドルじゃなく、全く新しい道へ進むんですけど、ファンの皆さんに対してもちゃんと時間を作って、最後までしっかりやりますって言ってくれている。背中を押して明るく卒業させてあげたいなって僕たちも思っています。
──そして今回新メンバー募集が始まりました。どんな人と出会いたいと思いますか?
田家 : やっぱり音楽に救われた人、もしくは音楽で誰かを救いたい人が、その人にとっても一番いいんじゃないかなと思います。可能性を排除するような捉え方はしてほしくないんですけど、持ち曲が117曲で、メッセージ性も強いので、そこに賛同してくれる人じゃないと難しいのかなとは思います。かと言って、ゆるめるモ!のことを知らなくてもいいんです。音楽で世界をなんとかしたい想いに共感してくれて、一緒に世界を本気で救うと思ってくれる子だったら嬉しい。僕は世界の辛い人を本気で救うと思っているから、11年間やれてきている。そういう部分に共感や、ロマンを感じてくださる方が嬉しいなって思いますね。
──ゆるめるモ!が結成された2012年に比べて、世界はより窮屈になって、息苦しさを感じるようになってきている感覚もあります。
田家 : より一層、そうなっている感覚はありますよね。時代って、もっとオープンになっていくものなのかなと思っていたら全然逆だった。なんでこんなに殺伐としてるんだろうみたいなことは僕も思います。だからこそ、より「ゆるめる」みたいなメッセージの存在意義はあるし、やるべきことがより見えてくる感じはしていますね。
