「この子はすごいな」という感覚が強かった
——それから新メンバーオーディションが行われましたね。今回のオーディションについて、BAN-BANさんはどういう想いで審査したんですか?
BAN-BAN:いろんな人の気持ちをキャッチして、一緒にやっていく人を決められたらいいなと思って審査に参加しました。
——候補生とは、どの段階から関わっていったんですか?
BAN-BAN:3次審査から現メンバーが候補生に教える形式でした。KINCHANが受かったオーディションよりも関わる回数が多かったので、自分の気持ちも以前より揺さぶられました。
——それはなぜですか?
BAN-BAN:最初はみんなうまく自分の気持ちを出せずに悩んでいたんです。自分もどんな言葉をかけたらうまく出してもらえるのか悩みました。みんなの心を知りたいと思っていっぱい喋ったから、気持ちが揺さぶられて。
——オーディションの結果、BIBIさんとSU-RINGさんのふたりがPIGGSに加入しました。オーディション中、おふたりの姿はどのように映っていましたか?
BAN-BAN:3次審査が終わった段階で、結構2人とも印象に残っていたんです。BIBIはダンスもそんなにできなかったし、歌うときも下を向いていたんですけど、話すときにいちばん人の目をみて話す子だなという印象でした。私が声をかけたときに、すごく喋るわけではないんですけど、表情とかでちゃんと受け止めてくれているんだなとわかりました。うまく自分の気持ちを乗っけてパフォーマンスをしてほしいから、いろんな言葉をかけたくなりました。SU-RINGはひたすら鏡に向き合って練習する子で、パフォーマンスに気持ちを乗っけていました。だから何かを言いたくなるというより、「この子はすごいな」という感覚が強かったです。
——CHIYO-Pさんは高音を綺麗に出せるメンバーでしたが、新メンバーの2人はそこをカヴァーできそうですか?
BAN-BAN:そこはあまり考えていないです。CHIYO-Pのパートを担えるような子を探していたわけではないし、2人の個性がよかったので加入してもらって。技術についてはこれからですね。

——いまBIBIさんとSU-RINGさんと練習してみて、どうですか?
BAN-BAN:SU-RINGは練習量がすごいです。アイドルになれて嬉しいという思いが溢れていて、そこがすごく良いなと思いました。SU-RINGをみて、悩んでいく中で忘れてしまう「なんのために自分はアイドルをやっているのか」という大事なことを思い出しました。
——BIBIさんはどうですか?
BAN-BAN:BIBIは経験も少ないので、「このままではお披露目に間に合わない」という話をメンバー内で話すんですけど、もちろんBIBIが頑張っていないわけではないですし、「もっとがんばらないと!」と言葉をかけることが答えではないのかなと思うんです。厳しくいうだけでBIBIが変わるのかなと思って、私は違うことを伝えたくて「BIBIのことは一旦私に任せてほしい」とプーちゃんに伝えて、任せてもらったんです。
——BIBIさんの教育係を引き受けたんですね。
BAN-BAN:そうです。それでお披露目ライヴまでにBIBIといっぱい練習していたんですけど、私は教えることが下手くそだし、BIBIの速度に合わせて練習しちゃったんです。私が教える様子をプーちゃんが見て、「やっぱりBAN-BANは甘いから、SHELLMEに任せよう」ということになって、結局SHELLMEが先生になりました。SHELLME先生は結構厳しかったんですけどBIBIはできなくて泣いちゃうことはなくて、ひたすら頑張って着いていっていて、SHELLMEに引っ張られて、練習の中でなんとか形になっていきました。
