INTERVIEW : BAN-BAN(PIGGS)

PIGGSの勝負の時は今だと思う。もっと技術をあげて、溢れるエネルギーをオーディエンスに伝えないといけない。そのことをちゃんと理解しているし、努力を惜しまないBAN-BANだからこそ、もっともっと売れて欲しいと強く感じる。野音が終わったこの期間でどう変わったのかを〈ブシャーッとブーシャウトツアー〉で見れるのが本当に楽しみだ。
インタビュー : 飯田仁一郎
文 : 西田健
撮影: 大橋祐希
詰めていくときは6時間くらいですね
──学生生活はどうですか?
BAN-BAN : いまは春休みです。だからいまはPIGGSの活動に専念しています。
──大学に友達はいるの?
BAN-BAN : 一緒に授業を受ける友達はいたんです。でも、私がストレートで卒業できなかったこともあって、みんな先に卒業しちゃって…。
──ストレートでいけなかったんですね。
BAN-BAN : そうですね… ちょっと寝坊しちゃって…。でも普段はずっとPIGGSのメンバーと一緒にいるから、それ以外の人と過ごすことも大事だなと思うんです。だから、友達を作ろうと頑張っているところではあります。
──先日1月29日には〈全身全霊!燃える豚魂ツアー〉のファイナル公演が、日比谷野外大音楽堂で開催されましたね。はじめての野音はどうでしたか?
BAN-BAN : やっぱり野音は広かったし、大きかったですね。ぶーちゃんズも野音を埋めるために、いろんな人を呼んでくれたり、SNSで頑張ってくれたのがありがたかったです。最後にみんなで手を挙げて挨拶したときに、これまでに起きたことを思い出して、色んな気持ちになったのが感慨深いです。
──最後はどんな気持ちになったの?
BAN-BAN : 〈全身全霊!燃える豚魂ツアー〉は、TikTokでチャレンジしたり、新しいことをやろうとしていた期間だったんです。そのなかで、うまくいかないこともあったし、メンバー同士でぶつかることもありました。そういう時期を乗りこえて、いまここに立っているなと思いました。でも「ここはもっとこうできたらよかったな」って反省の気持ちもあったんです。

──反省点はどんなところ?
BAN-BAN : 野音に向けて強い気持ちを持っていたのはみんな一緒だったけど、もっといい形で出したかったんですよね。今回はいろんな困難を乗り越えることも大事だったんですけど、そこを優先しすぎていたなと思うんです。それぞれが悩んで考えたものを共有して、全員で「じゃあどうしたらいいかな」って話す時間をもっと増やせたら良かったなと思いました。
──BAN-BANさん個人での課題は見つかりましたか?
BAN-BAN : 人の心を動かすパフォーマンスをすることですね。これは自分が思っているよりも何倍も難しいです。自分の気持ちを爆発させることはできるんですけど、観ている人の心を動かすところまではできていないと思います。
──普段は、どれくらい練習しているんですか?
BAN-BAN : 短いときでも3時間くらいやっています。ツアーに向けて、詰めていくときは6時間くらいですね。他にもボイトレをやったりしているんですけど、全然まだ足りないです。
──そんなに練習しているんだ。PIGGSはあんまりそういう風景を見せないから驚きましたよ。
BAN-BAN : 自分では、もうちょっと要領を良くしたいです。気づいたら時間だけが経ってしまうし、練習の仕方ももっと考えていきたいですね。
──グループ全体としてはどんなところを伸ばしていきたいと思っていますか?
BAN-BAN : メンバーみんなでパフォーマンスを作っていきたいと思っています。単純に、メンバーとの会話が足りない気がするんです。ツアーのときも、ちゃんとメンバーとしゃべる時間が取れる時とそうじゃない時では、ライヴをしていても感覚が全然違うんですよ。多分それぞれで考えたりしていると思うけど、もっと話し合いながら作っていけたらいいのかなと。
