ツインズと似ているところがあるんですよ
──“Hyper Cracker”のレコーディングはどうでしたか?
モグ・ライアン : レコーディングは難しかったです。はじめて曲を聴いたとき舌が回らないと思いました。いままででいちばん練習した曲だったので何十倍も緊張しました。
──Yohji IgarashiさんとPecoriさんはどうでしたか?
モグ・ライアン : レコーディングしているときに、一緒に踊りながらノリノリで録ってくれました。ヒップホップ素人の私は、ヒップホッパーになりきらないとかっこよくなくなっちゃうと思ったので、ノリを大事にすることと仮歌の歌い方をそっくり真似して歌いました。

──“Why donʼt you KiLL me??”はどういう曲ですか?
モグ・ライアン : この曲は“Hyper Cracker”と比べて、いままでのASPっていう感じがしますね。ASPは生死に関わる歌詞が多くて、私はそういうのが好きですし、歌詞が強烈なのにリズミカルなところが煽っていて好きです。
──“Why donʼt you KiLL me??”は、いままでのパンクロックな感じでもないですね。
モグ・ライアン : ちょっと違うんですよね。だから、そこもおもしろいですし、振り付けもロックっていうよりはおもしろいことをやりたいなと思っています。
──いま振り付けはどうやって考えているの?
モグ・ライアン : みんなで考えています。特におもしろい振り付けを考えて持ってきてくれるのは、ナナシちゃんとユメカちゃんですね。
──〈全国“ご縁”結び〉はどうでしたか?
モグ・ライアン : “5円”と“ご縁”をかけていて、“拝啓 ロックスター様2022”のCDを5円で販売して全国のタワーレコードさんと名刺交換して挨拶する企画なんですけど、私は関西を回りました。「たまたまタワーレコードに来て、なにかやってるから来ました」っていうはじめましての方が多くて、小さい子とかにも会えて楽しかったです。かくれんぼとかをやるWACKが好きだったので、これからも気軽に会えるおもしろいことをいっぱいやりたいなと思っています。
──〈ACOUSTiC SAD ORCHESTRA TOUR〉でいろんなところを回りながら感じたことはありますか?
モグ・ライアン : 新メンバーが入ったこともあって、単純に応援してくださる方も増えてきているのを実感しています。地方に行くごとにそれが嬉しくて、1公演1公演大事にしていました。特典会のときも「野音行くよ」って言ってくれるとすごく嬉しかったです。遠いところから行くのは大変だし、私もBiSHを追いかけていたころ、遠征だけは許してもらえなかったのでわざわざ来てくれるのは嬉しすぎますし、それに応えなきゃって思いますね。

──〈ACOUSTiC SAD ORCHESTRA TOUR〉では、なにがいちばんの思い出ですか?
モグ・ライアン : 私は7人でできなかったことがすごく悔しかったです。ふとしたときにツインズがいないのが物足りないと思っちゃって。今回のツアーでツインズの存在の大きさがわかりましたし、やっぱり7人でライヴがしたいです。
──そんなツインズは、モグさんにとってどんな存在ですか?
モグ・ライアン : 私、ほかのメンバーより、ツインズと似ているところがあるんですよね。
──ヤバいじゃないですか。
モグ・ライアン : 私はヤバくないですよ。私はいちばんASPのなかでまともなので。
──ツインズもまともってことですよ?
モグ・ライアン : ツインズはちょっとネジが外れているんですけど、感覚が近いところがあるんですよ。「ASPに入る前の学校での過ごし方」とか、「世の中のこういうところが嫌なんだよ」みたいなのは、たぶん一緒なので話はわかるし、ツアー中に嫌なこととか嬉しいこともいっぱい共有していました。