私ができることは誰かを助けることや笑顔にしてあげること
──ここでちょっと趣向を変えまして……これまでのジャケット写真を紙にまとめてきましたので、ご覧いただいても良いですか?
一ノ瀬 ： あ、懐かしい〜!
──最初って顔を出してなかったんですね。
一ノ瀬 ： 確かに!あんまり写真を撮る時間とお金がなかったのかなぁ?（笑）。
──ゴレンジャー的なビジュアルでしたよね。
一ノ瀬 ： そうですね。それは当時の5人集まったときのイメージにいちばん近かったんじゃないかな。私自身もアイドルをはじめたときに「アイドルってなんだろう?」と思っていたんですよ。
──そもそもアイドルを通ってきてない人ですもんね。
一ノ瀬 ： そうなんですよ! なんとなくAKB48さんのCDを集めてみたりしたんですけど、アイドルって何だろうと思って。
──小学2年生のときに、クラスメイトの前で椎名林檎さんの「りんごのうた」を歌っていた人ですから。
一ノ瀬 ： そうそう。あとはカーペンターズとかレッチリとかが好きだったので。アイドルって何だろうと思ったときに、パッと頭に浮かんだのはヒーローみたいだなって。
──18歳の頃にインタヴューをした際も「アイドルはヒーロー」だと言ってましたよ。
一ノ瀬 ： アハハハ、そうですか! やっぱり言ってますよね、私。
──AKB48を調べてみたり、アイドルらしさって何だろうと模索していた時期があったと。それを脱したのはどんなタイミングなんですか?
一ノ瀬 ： 悩んではいたけど、そこで迷走することはなくて、常に猪突猛進だったと思います。神宿を結成して路上でビラ配りをしていたときから、自分のアイドル像を確立していたと思うんです。神宿になった瞬間、当時の引きこもりをしていた自分では考えられないような別人格がでてきた。だからデビュー前に完成されていたなって思いますね（笑）。
──素晴らしい! だって14歳ですもんね?
一ノ瀬 ： ですです!
──ラストの質問に行かせていただきます。14歳からアイドルをやってきた一ノ瀬みかが、過去のインタヴューでなにを答えていたのかを、現在21歳の本人に答えてもらおうと。
一ノ瀬 ： おー! おもしろいです! 私、なにを答えていたのか全然覚えてない!
──まずは一ノ瀬みか16歳、結成2周年を迎えたときのインタヴューです。「神宿は、●●●●、●●●●●さでは負けたくないと思うし、愛とか情熱とか物語性とか、そういう部分でも負けたくないですね」。
一ノ瀬 ： えーなんだろう? 14歳から16歳までがいちばんとんでもないことを言ってた時期だからなぁ!（笑）。私、なにで負けたくなかったんだろう!?えーっと、「可愛さ」と「パフォーマンス」かな?
──正解は「神宿は、かわいさ、フレッシュさでは負けたくない」です。
一ノ瀬 ： やっぱり「かわいさ」とか言ってんだよなぁ! 自分で可愛さとか言っちゃうのもアレだし、フレッシュさと言うのはあざといっすよね。
──あざとい時代(笑)。でも、言ってることは16歳とは思えないくらいしっかりしてますよ。
一ノ瀬 ： ふふ、ありがとうございます。
──今日のために『ゴッドタン』を見返してきましたけど。
一ノ瀬 ： アハハハ! 見なくて良いんですよ!
──あのさんの隣でめちゃめちゃ凛としてましたよ。「今一番カワイイ次世代アイドルランキング」に選ばれても、はしゃぐことなく「実感は湧かないのですが、誇りに思います」って。
一ノ瀬 ： 当たり障りのないことを言おうとしたんですよ。コテコテにしたくないから自分らしくいつもの感じでいこうと思ったらああなって。みんなもおもしろがってくれて良かったです（照笑）。
──普通ははしゃぎますよ。
一ノ瀬 ： アハハハ、そうですね。
──最後は18歳のときの発言になります。「私にとってアイドルって●●●●●て、●●●●●人を●●●●存在なんです」。
一ノ瀬 ： やっぱりヒーローじゃないですか?
──じゃあ、1つ目をめくりますか。「カッコよくて」。
一ノ瀬 ： あ、そっちかあ! カッコよくて……悩んでいる人を救う存在かな。でも、18歳のときにそんな風に答えられたかな?
──補足すると、OTOTOYで初インタヴューした際の発言ですね。
一ノ瀬 ： はいはい! 気合いが入ってたときですね。
──ちなみにそのときのインタヴューでは、不登校になった理由を「私が可愛いからイジメられた」と言ってました。
一ノ瀬 ： アハハハ! 自分で可愛いとか言っちゃいけないのよ!ヤバいなぁ。
──正解を発表しますと「私にとってアイドルってカッコよくて、弱っている人を救える存在なんです」でした。
一ノ瀬 ： 弱っている人か! この頃は弱っている人とか言ってたかもしれないな。
一ノ瀬みかののOTOTOYで初インタヴュー
──16歳、18歳と答えていただきましたけど、21歳の一ノ瀬みかにとってアイドルとはどういう存在ですか。
一ノ瀬 ： 世界を明るくできる唯一の存在です。世間が沈んでいるときに、アーティストはそれに寄り添うような歌詞を書いていいじゃないですか。だけど私が思うにアイドルって、ずっとポジティヴのままでいて良い存在だと思うんですよ。「不謹慎だ」とか「そんな綺麗事ばっかり言うな」と批判する人がいるかもしれないけれど、みんながみんな下を向いていてもどうしようもないというか。モーニング娘。さんだったりAKB48さんだったり、これまで世界中が暗くなっているときに、アイドルが世の中を明るく照らしていたと思うし、そのときになにを言っていたのかって「笑ってください」だったと思うんですよ。私たちもアイドルという職業であるからには、ポジティブであり続けたいなって思うし、みんなが辛いときには引っ張り上げるし、沈んでしまいそうなときは、みんなよりも下に潜って背中を押してあげられるような存在でありたいなって思いますね。
──下に潜るってどういうことですか。
一ノ瀬 ： 例えば気分が沈んでいるときは、引っ張るだけじゃなくて優しく背中を押してあげたい。なんかこう……明るい世界ばかりを見てきたわけじゃないから、私も。人間として存在していいのか分からない時期もあったし、イジメにあって辛い時期もあったし、病気をしたり、大事な人に裏切られたり、大事な人を失ったり。人生のなかでたくさんの辛いことも経験した上で、私ができることは誰かを助けることや笑顔にしてあげることだと思うんです。これが21歳になった私の答えです。
編集： 西田健
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LIVE INFORMATION
神宿 7th Anniversary Live：〈WE ARE KAMIYADO〉
■日程
2021年9月26日(日)
OPEN 16:00 / START 17:00
■会場
ぴあアリーナMM
PROFILE
2014年9月結成。原宿発の5人組アイドル・ユニット。〈UUUM〉所属。メンバーは一ノ瀬みか(赤)、羽島めい(青)、羽島みき(黄)、塩見きら(緑)、小山ひな(ピンク)。グループ名の「神宿」は「神宮前」と「原宿」を合わせたもの。神宿(KMYD)の頭文字 K=KAWAII(可愛い! )M=MAX(全力! )Y=YELL(応援! )D=DREAM(夢! )を届けるために原宿を拠点に活動している。
【INFO】
■神宿 オフィシャルHP：
https://kamiyado.jp/
■神宿 オフィシャルTwitter：
https://twitter.com/kamiyado0907?s=20
・一ノ瀬みか ツイッター
https://twitter.com/MIKA_KMYD
・羽島めい ツイッター
https://twitter.com/MEI_KMYD
・羽島みき ツイッター
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・塩見きら ツイッター
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・小山ひな ツイッター
https://twitter.com/Hina__KMYD
■公式YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UClhL_woWoXnmKvv2H8_mxwg/featured
