文坂なの 『だけど、わたし、アイドル』
セルフ・プロデュースで活動するソロアイドル、文坂なの。そのファースト・アルバムは全編通して、古き良きアイドル・ソングを彷彿とさせる歌詞とサウンドが響く。しかしその一方で、重要なのは古臭さを感じない絶妙なバランス感覚で、"令和に舞い降りた昭和の天使"というキャッチコピーはまさに言い得て妙。。「昭和歌謡を現代に落とし込むなら」というお題に、満点の回答を出しているコンポーザー陣の手腕が見事。キャッチーかつフックになるフレーズが多く、やたらと脳内でリフレインが起こるのも、まさに昭和歌謡らしさである。
yosugala『ヨモスガラ2』
ロックなサウンドを鳴らすアイドル・グループのなかでも、一際大きな熱狂を生み出しているyosugala。ロックバンド、AliAのERENとTKTのコンビをメイン・コンポーザーに据えて生み出された楽曲が、エモーショナルな歌声と共に心を掴む。ディストーションの効いたサウンドが多いなかで、アルバムのちょうど真ん中に入っている「ムチャクチャ」では、しっかり「アイドル」としての歌唱法を打ち出して、その緩急にグッとくる。いま一番ライヴハウスで目撃すべきグループだろう。
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つばきファクトリー 『3rd-Moment-』
8th〜11thまでのシングル曲をはじめ、DISC1、2トータルで23曲を収録したつばきファクトリーの3rdアルバム。ディスコやファンクの要素を存分に詰め込み、アルバム全体で「これぞハロプロ!」なサウンドを楽しめる。失恋をテーマにしながらも強く生きていくことを歌った「涙のヒロイン降板劇」や、自己矛盾を抱えた心に妙な共感を覚える「約束・連絡・記念日」など、一筋縄ではいかない歌詞も素晴らしい。浅倉樹々、山岸理子、岸本ゆめのそれぞれの卒業コンサートで披露された先輩グループのカバーも聴きどころたっぷり。
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