INTERVIEW : 藤井エリカ

最近は、メンバーでのコミュニケーションが増えました
──藤井さんは幼少期のころはどんな子でしたか?
藤井エリカ(以下、藤井) : 親が好きすぎて、幼稚園にもあんまり行けない子でした。みんなは幼稚園に3時間ぐらい行ったとしても、私は本当に30分とかしかいれなかったんです。
──なるほど。成長して学校に行くようになってから変わったことはありましたか?
藤井 : 自分が変わったなって思うのは、結構先になるんですけど、中学で部活に入りはじめてからいろんな交友関係ができたかなと思います。
──部活はなにをやってたんですか?
藤井 : 中学はバレーボール部に入っていたんですけど、別で地元の駅伝チームにも入ってました。
──足は速かったんですか?
藤井 : 練習は本当に嫌だったんですけど、タイムアタックのときに、本気で走って1位になっていました(笑)。
──練習はそんなにしないけど、ちゃんと結果は残すみたいな(笑)。
藤井 : そんな感じでした(笑)。陸上は、バレーボール部の顧問の先生に薦められて、嫌々やっていたんですよ。たぶんバレーボールがあんまり上手くなかったから、そっちを薦めたのかなって思います。
──中学のときのバレーボール部はどんな雰囲気だったんですか?
藤井 : バレーボール部には女子がはじめ20人くらいいたんです。自分を強く持っていないとやっていけなくて、私も負けずに強く頑張りました。精神的にも鍛えられた気がします。学校自体も1学年8、9クラスある大きな学校だったので、性格が明るくなったのかなって思います。環境が変わるから、楽しもうと頑張ってたんだと思います。
──高校に入ってからはどうでしたか?
藤井 : 高校の部活はダンス部に入ったんですけど半年ぐらいしか続かなかったです。中学生のときに部活を頑張りすぎて、高校生になったら遊びたくなったんです。放課後はいっぱい遊んでました(笑)。
──アイドルを目指したきっかけは?
藤井 : 中1ぐらいから、フェアリーズさんにハマっていたんです。親にリリイベに連れてってもらったりもしていました。でも、そのときは自分がアイドルになりたいなんて思っていなくて、憧れみたいな感じでした。フェアリーズさんは、解散するぐらいの時期までずっと通ってました。

──SANDAL TELEPHONEは、2022年から新体制の3人で活動されています。新体制になって感覚は変わりましたか?
藤井 : 私はすごく変わったと思います。3人になってからは、これまでよりひとりひとりが目立つようになるので、私は焦って追いつけるように頑張りました。いろいろスイッチを切り替えて、気持ちも変わったなって自分で思います。
──フォーメーションにも変化はありましたか?
藤井 : 4人のときはステージを広く使う感じだったんですけど、3人になってから動きを綺麗に見せるために近くで踊ることが多くなりました。ダンスの一体感も出るようになったんじゃないかなって思います。
──新体制に変わって最初のツアーはどうでしたか?
藤井 : 新体制になってのすぐのツアーは結構しんどかったですけど、そこまでまだダメージ食らってないです。まだまだいけそうです。
──結構ストイックですね。
藤井 : 私は1回ズドーンって沈んでも、そこから切り替えられるタイプな気がします。3人体制になってからは、全部の曲を振り入れし直したりしたので、立ち位置も全部変わるから、常に焦ってる状態だったんです。でも、いまはようやくそれがなくなってきました。新曲も増えて反応してくれる人がいるので、やりがいを感じられるようになりました。あと、最近は、メンバーでのコミュニケーションが増えました。
──おお! なるほど。
藤井 : 前までも、もちろん仲が悪かったわけじゃないんですけど、そんなベタベタするわけでもなかったんです。いまはちゃんと意識してライヴのことを話したり、楽屋でわちゃわちゃしてます。楽屋で楽しく話してライヴをしたほうが、良いライヴになることが多いんですよ。デビューしたてのときと比べたら、元気もよくなったんじゃないかなって思います。
ずっと褒めてくれたので、嬉しかったです
──藤井さんのファンってどんな方が多いですか?
藤井 : 私のことを孫だと思っている方がすごく多いらしいです。すごく応援されているなというか、守られている気がします。優しい方が多いですね。
──孫なんだ(笑)。逆に、ファンの方は、藤井さんのことをどういうふうに見ていると思いますか?
藤井 : 私は見た目が金髪なので、新規の方にギャルっぽいって思われてるんですけど、特典会に来ると「思っていたのと雰囲気が違う」って言われますね。私のファンの人はそのギャップにやられてる気がしますね。
──藤井さんがアイドルとして大事にしてることってありますか?
藤井 : 最近は、いろんなところで見られてるということを意識しています。嬉しくて泣いたりするのも、ファンの人と共有したほうが絶対嬉しいと思うので、そういう感情を出すようになりました。あと、パフォーマンスでは絶対に手を抜かないようにはしてます。これははじめたころからですね。私はフェアリーズでは林田真尋ちゃんが好きなんですけど、彼女は絶対にずっと笑っているし、パフォーマンスも手を抜いているところを見たことがないんですよ。そこは真似しています。

──10月18日には、初のアルバム『REFLEX』がリリースされます。ジャケットの衣装も2パターンあるんですね。
藤井 : ゴージャスになりました。若い人は白を推してくれる人が多くて、大人の方は「赤が良いね」って言ってくれます。私はもともとK-POPが好きなので、今回の白の衣装みたいな服は好きなんですよ。こういう衣装を着れるのは嬉しいですね。
──推し曲はありますか?
藤井 : 私はコロコロ変わるんですけど、いまは“恋の魔法使いにはなれない”です。ライヴでやるとクラップするところが多いんですけど、みんなが一斉に手を叩くから会場に響くんです。その瞬間は、すごく素敵だなと思います。
──アルバムの最後の曲、“Groovin Drive”は振り付けを担当されたんですよね。
藤井 : そうなんですよ。はじめて振り付けを考えました。凝った振りというより、楽しくワイワイできる振りにしたので、やっていて楽しかったです。振り付けを考えるのは、前からやりたいと思っていたことだったので、「振り付けやってみる?」って言われたときは嬉しかったです。
──振り付けの見どころを教えてください。
藤井 : これまでずっと振り付けは、いどみん先生に教わっていたんですけど、いどみん先生は音を拾うダンスが多いんです。だから、それを意識していろんな音を拾って作りました。最終レッスンでいどみん先生に見てもらったんですけど、そのときに「ちゃんと音拾ってるのわかったよ」みたいな感じで言ってくれました。ずっと褒めてくれたので、嬉しかったです。いつもあんまり褒めてくれないので(笑)。
──(笑)。藤井さん的に、今作はどんなアルバムになりましたか?
藤井 : 昔と比べると、みんな声が大人っぽくなったと思いますね。「おお!」って思えるような良い曲ばっかりなので、とりあえずみんなに聴いてほしいです。私たち、音源の配信がはじまると、ライヴに来たことない人も「めっちゃ良い」ってツイートしてくれるんですよ。今回は、ライヴ映えする曲も多いので、ぜひライヴにも来て欲しいですね。
──SANDAL TELEPHONEは楽曲がすごく良いじゃないですか。ライヴを観たらまた印象が変わるかなと思うんですよね。
藤井 : よく「音源を聴いてライヴ来たんですけど、ライヴで見るほうが格段に良いです」って言ってくれる人が多いんです。曲もライヴも自信があるので、まだライヴに来たことない人も、遊びに来て欲しいです。
