BELLRING少女ハート 新メンバーINTERVIEW① : 甘楽

友達も結婚する人も、この中から選ぶの? と思ったら、もっといい人生があると思って
ーー甘楽さんは、いま何歳ですか?
甘楽 : 17歳です。4月から高3です。
ーーそもそも、なんでベルハーに応募しようと思ったんですか。
甘楽 : 友だち2人が地下アイドルをやっていて、「(ベルハーのオーディションに)応募したい」「一緒にやろう」って言われたので「いいよ」って。2人ともそれぞれのグループが忙しいから「先受けてきて、どんなだったか教えて」と言われて、飛ばされて来たのがきっかけです。
ーーあはははは。甘楽さん自身、アイドル活動の経験はありますか?
甘楽 : アイドルはないです。中学2年生のときにコスプレをやり始めて、そこからフリー・モデルみたいなことをやったり、部活でバンドをしたり、いろいろ手を出してきた感じです。
ーーいま通っている高校は芸能関係の学校?
甘楽 : いえいえ、全然。私服で自由だから活動もしやすくて、それで自然とそういう子が多いんだと思います。
ーーはじめてベルハーを観たときの感想はどうでした?
甘楽 : うーん。そもそも、アイドルを観たことがなかったから…。バンドを観にイベントへ行ったとき、物販とロッカールームがある地下で友達と自撮りをしていたんですけど、ロッカーを挟んだ後ろでベルハーが練習をしてて。こんなところで練習しちゃうんだって、距離がすごく近い感じがしましたね。
ーー普段はどんな音楽を聴くんですか?
甘楽 : 一番好きなのは、赤い公園。あと、フラワーカンパニーズが好きっていったら(田中さんに)褒められました。他にはフジファブリックとか爆弾ジョニー、The Whoops、トライセラトップス、相対性理論、ハスピエ、チャットモンチーとか、いろいろ聴きます。
ーーバンドが中心なんですね。面接では田中さんと、どんなことを話したんですか?
甘楽 : 1時間ちょいくらい世間話をした感じです(笑)。面接したって感じがない。あ、歌舞伎をやっていたことを言ったら、めっちゃ食いついてきてその話で盛り上がりました。小学校5年生のときから中学校2年生までやっていたんです。

ーーへえ。それ以外にも、なにかやってたことはありますか?
甘楽 : 地区でミュージカルを習える場所があって行ってみたけど、すぐ飽きて行かなくなりました。ピアノも小学校2年生のときにやったけど、1年もしないで飽きてしまって。あと、高校1年生のとき、声優の養成所にいったんですけど、冷めてしまって。
ーー冷めた?
甘楽 : 絶対やる!! と思って、中学生のころからお金を貯めていたんです。あと、優勝したらアニメ主題歌でデビューできるっていう「アニソングランプリ」の3段階くらいまでいってTVに出たりもして。それをもとに親を説得して養成所に行ったんですけど、それでも辞めちゃって。
ーーそこまで憧れていたのに、なんで冷めちゃったんですか。
甘楽 : そういう世界は、狭き門というか厳しいっていうのはわかっていたし、厳しくても続けられると思っていたんですけど、そこにいる人たちが、悪い意味であまりにもヘンテコで。私がもし声優になったら、友達も、結婚する人も、この中から選ぶの? と思ったら、もっといい人生があると思って辞めました。
ーー自分を客観視した考え方で、かなりしっかりしてますね。
甘楽 : っていわれるんですけど、そんなことないから。やめてぇ!!
ーー(笑)。だってすごいじゃないですか。中学生のときそこに行くためにお金貯めてたんですよね。貯めるっていっても、お小遣いとかですよね?
甘楽 : お年玉とかの貯金です。養成所に行くまでの交通費もかかるから、辞めるなら潔く決めたがいいかなみたいな。
すぐ辞めたいっていうと思います
ーーその次に見出したのが、アイドルだったんですか?
甘楽 : いや、アイドルは一回もなりたいと思ったことはなくて、今もやりたいと思ってない。ごめんなさい。
ーー(笑)。オーディションを受けたら受かっちゃったみたいな?
甘楽 : そう。
ーーじゃあ、いまどんな心境なんですか?
甘楽 : メンバーに会うまではかなり鬱でしたね。『TRASH-UP!!』最新号の特集をみてから、現体制ラスト・ライヴの渋谷WWWに行ったんですよ。インタヴューでは、2人がどんなに辛かったのかを各2ページくらいにわたり書いてて、その後ライヴを観たから「死ぬ死ぬ死ぬ」みたいな感じで(笑)。”だるっ”っていう気持ちの方が強かった。でも昨日メンバーと会ったら、学校みたいに楽しかったから、なんとかなるのかなって。
ーーあははは。
甘楽 : ただ、私ほんとにすごい飽き性なんで。
ーー話を聞いているなかで、やっていることがいろいろ出てきましたもんね。
甘楽 : そう。いっぱい。
ーー自分でも飽き性っていう自覚はあるんですか?
甘楽 : ありますね。熱しやすく冷めやすいです。
ーーベルハーをはじめるにあたって、続けられると思う?
甘楽 : すぐ辞めたいっていうと思います。
ーー先に宣言が(笑)。
甘楽 : そう。だから、支えてほしい。逃げ出さないようにしてって。
ーーすぐ辞めたくなるのはなんでなんですか? なにか理由がある?
甘楽 : 全部に対してそうだから。食べものとかも、1週間くらいのローテーションで好きなものが変わるし。
ーーそしたら、食べるものなくなっちゃいますよ(笑)。
甘楽 : しばらくしたらまた好きな次期が来るから、うん、大丈夫。
ーー今までダンスとかは習ったことありますか?
甘楽 : まったくやったことない。だから、できない、できない、できない、です。
ーーでも、声優目指していたくらいだから、歌は練習してきたんでしょ?
甘楽 : ひとりで歌ってるくらいだから。地元が、カラオケが地元にないくらいの田舎なので。
ーーそんなに?!
甘楽 : だから、普通の人より歌ってないと思います。喉弱いし、そっちも心配。
持続力はないけど、瞬間の行動力だけはあるから
ーーえらいところにきちゃいましたね(笑)。
甘楽 : そうですね(笑)。なんの実感もない。ゆるーく、流れるままに来たみたい。
ーーこういう言い方もあれだけど、見てる側は「どうなるんだろう」って楽しみですけどね。
甘楽 : 怖いです。
ーー初期メンバーの子たちも、徐々に覚醒していったところがあると思うので、甘楽さんも続けていってほしいなと思います。
甘楽 : 押し込めてください(笑)。

ーーベルハーに入ってやってみたいことってありますか?
甘楽 : モデルとかをやってきたから、そういうお仕事とか、まだやったことのないことに手を出せたらいいなと思います。あと、曲作りとかグッズ作りとか。なにかを作ることが好きなんです。裁縫とかはできないんですけど、そういうことに興味がある。昨日も田中さんがずっと曲をいじっていたので、教えてもらったりしました。
ーー思ったらすぐ動くって長所だと思いますよ。
甘楽 : 持続力はないけど、瞬間の行動力だけはあるから。やってっていわれたら、うんって。すごく上手いってことはひとつもなくて、普通くらいのものがたくさんある感じです。
ーーとはいえ、とにかくやってみようっていう行動力とか瞬発力とかはあるわけじゃないですか。
甘楽 : そうですね。バンドもやっててベースを弾いているんですけど、ど下手くそなんですよ(笑)。練習しないし、飽き性だから、ヘタなんですけど、オリジナル曲を2曲作って、それをオーディションで歌ったらすごい褒められました。
ーーどんな感じの歌なんですか?
甘楽 : 簡単な曲です。変な学校なんで、1曲は学校の人にしかわからないような曲で、もう1曲はちょっと女の子くさいようなやつ。
ーーカイちゃんも最初はどうなるか想像がつかなかったけど、ベルハーに入って新しい面が出てきたり生き生きしているので、甘楽さんもどうなっていくのか楽しみにしてます。ありがとうございました。
甘楽 : ありがとうございました。
取材&文 : 西澤裕郎
リキッドルームでのワンマン・ライヴをOTOTOY独占ハイレゾ配信
BELLRING少女ハート / LIVE at 黒い羽集金ツアー・東京公演(24bit/48kHz)
【配信形態】 FLAC、ALAC、WAV(24bit/48kHz)
【配信価格】 単曲 150円 / まとめ価格 2,000円
【Track List】
1. タンジェリン細胞
2. 夏のアッチェレランド
3. World World World
4. c.a.n.d.y.
5. ヒバリの空
6. クロノスの鎌
7. yOUらり
8. Crimson Horizon
9. get rid of the Chopper
10. プラスチック21g
11. D.S.P.
12. ボクらのWednesday
13. 月の真下でオオカミさんに尋ねました。
14. REVERLY!!!
15. Tech Tech Walk
16. 男の子、女の子
17. ダーリン
18. アイスクリーム
19. サーカス&恋愛相談
20. the Edge of Goodbye
21. プリティ・シャロウ
22. Orange Slumbers
23. rainy dance
24. WIDE MIND
25. UNDO
26. kUMA GOQLI
27. Karma
28. Starlight Sorrow
29. bedhead