INTERVIEW : 宇佐美萌
ーーもえちさんは、ベルハーの初期メンバーではないんですよね。どういう経緯で入ることになったんですか?
宇佐美萌(以下、萌) : 他のユニットに入っていたんですけど、解散することになって、前の社長からまだやりたい? って訊かれて。やりたいって言ったらいろんなところにプロフィールを送ってもらって、そのうちのひとつがベルハーだったんです。
田中 : あ、そうなの?
萌 : 社長さんがユニット探しを手伝ってくれた。
田中 : 初耳だけど。
萌 : うそー! オーディションのときに言ったよ。

ーーそういう事情があったんだ。最初の田中さんの印象は覚えてますか?
萌 : メールがまともだったんですよ。それでちゃんとした人なんだなって思っていたら、最初の面接に30分くらい遅刻してきて。たまたまかなと思ったら、毎回遅刻する人だった。
ーー今日も30分くらい遅刻してきましたからね。
萌 : なんか、すいません。
ーー僕ももう慣れているので大丈夫です(笑)。ベルハーのライヴを観て、入ろうと決めたの?
萌 : 観にいってないです。
ーーえ、それなのになんで決めたの?
萌 : とりあえずライヴができればよかった。
田中 : あと、もともと友だちだったんですよ。
萌 : うそです!
田中 : 面識があったんですよ。研究員が形成される前の、本当に初期BiSのライヴに行ったときに、もえちとちゃんなまって女の子の2人でユニットをやっていたんですよ。で、BiSと共演していたんですよ。
萌 : やばいですよね(笑)。
田中 : 俺はBiSのPVの一部を撮影しにいって、そこにたまたまいたんですよ。で、愛想の悪いガキだなって思ってた。
萌 : えっ、めちゃめちゃいいですよ。
田中 : いや、こちらの下ネタにのってこなかったから。そのときにノリでTwitterをフォローとかしたのかな。だからお互いなんとなく動向はわかっていたはず。
萌 : 覚えてないです。
ーーあははは。いつくらいからダンスとか歌はやっていたんですか。
萌 : 小学校のときにダンス・クラブみたいなものはやっていたんですけど、ダンスのセンスがなくて、嫌いでした。
ーーいやだったのに、なんでステージに立とうと思ったんですか。
萌 : 歌うのは楽しかったので。友だちに誘われて暇だったから、ダンス・スタジオに入ったんですよ。中学のときに。
ベルハーで爪痕を残すぞっていうのはなかったかもしれない
ーーベルハーに入ったとき、すぐ馴染めたんですか。
萌 : みんなめっちゃ恐かったです。たぶん、超嫌われてた。みんなガツガツしゃべるタイプじゃなかったから。
ーーベルハーの曲はどう思いましたか。
萌 : 超こわかったです。初めてYouTubeで観て、本当に恐くて、行きたくないって思いました。歌とか聴くとメロディが恐いじゃないですか。
ーーそれも返事したあとに聴いたんですか(笑)?
萌 : いや、入る前に聴いていたんですけど、聴いていたらなんとなく好きになってきて。自分がベルハーじゃなかったらちょっとだけ好きだったと思います。
ーーベルハーに入ってどれくらい経ちますか?
萌 : もうすぐで2年くらいかな。
田中 : もえちが入るときに炎上したんですよ。もえちが電車のなかで痴漢にあったというか、目の前で…。(みずほ、珠梨に向かって)あ、ごめん。ちょっと「あーーーー」って言って耳を塞いでいて。
みずほ、珠梨 : あーーーーー!!
田中 : 目の前で男が◎○して、それを写メとってアップしたんですよ。(みずほ、珠梨に向かって)あ、OK。
みずほ、珠梨 : (あーーーーーをやめる)
田中 : でそのときに2ちゃんねるとかですごく書かれて。女子大生がこんなことしたって。
萌 : 最初、吐いちゃったのかと思って、一瞬立ったんですよ。そしたら違くて、座って冷静に撮りました。田中さんがいまだ!! って言うから「ベルハー入ります」って書いたらめっちゃ荒れてしまって。
ーーあはははは。かなりすごい状況で入ったわけですね。そんななかで入るのってどんな気持ちだったんですか。
萌 : すごく嫌でした。でも、はじめたことやめられないんですよ。あと、わたしはいままで生きてきたなかで、偉い人は絶対だったんですよ。言うことは聞くだったんですけど、いまめっちゃ反抗しているから、聞かなきゃよかったと思って。
ーー偉い人が絶対というのは、いまは変わったんですね。
萌 : 田中さんが勝手に絶対にするから、言いたいことは言う。
ーーじゃあ、長期的にみればよかったのかもね。
萌 : そうかもしれない。
ーー初ライヴのことは覚えてますか。恐いじゃないですか。炎上のなかに飛び込んでいくのは。
萌 : 初ライヴの前にPV撮影があってそれが初だったんです。そしたらヲタちゃんが意外と普通の子だなってなってくれて。それがよかったなと。
田中 : とんだビッチがきやがった、っていう雰囲気だったのが変わりました。
ーー(笑)。そういう写真をよくアップしていたんですか?
萌 : はじめてです、はじめてです!!
ーーメンバーと打ち解けはじめたのはいつくらいのことですか。
萌 : 入って3ヶ月後とかかな。私が人が好きだから、メンバーだから一緒にやっていけば仲よくなれるなと思っていて。大丈夫でした。
ーーそこからチームとしてまとまっていった?
萌 : 1回超MAX仲よかったんです。みんなでディズニーに行ったりして、超仲よかったんですけど、田中さんに崩されました。
田中 : パフォーマンスもどんどんゆるくなっていくし、クソみたいになっていったんですよ。
ーーゆるくなるってのは、自分ではわかった?
萌 : あんまりわからなかったです。
ーーいま振り返ってみるとどう?
萌 : そうだったと思います。いまだったら大丈夫かもしれないけど、そのときはみんなでライヴをがんばろうってなっちゃっていて、一人一人が目立ってベルハーで爪痕を残すぞっていうのはなかったかもしれない。
たまに1人でこっそりがんばろって言うんですよ
ーーベルハーでやってみたいこととかありますか。
萌 : アカペラをやったんですよ。みんなで普通に歌だけっていうのもやりたい。
ーーどの曲でやりたいですか?
萌 : 「僕らのウェンズデー」とかでやりたい。ベルハーはヘンテコな音とかなければかわいいメロディとかあるんですけど、なんか不協和音とか入れようとするじゃないですか。それがなければかわいいのにと思うのに。
田中 : 自分たちの歌いやすいキーで歌えるから、やりたいんでしょ?
ーー実際ベルハーの曲は歌いづらいって思いますか。
萌 : それはあるんですけど、出なくてもいいって言ってくれるから。裏声も使うなって言われるから、自分の出る高い声MAXでがんばろうって。ちょっとずつ地声で出るようになってきた。
ーーそれって普通なことではないと思うんだけど、それをおもしろがってくれるお客さんも多いわけで、その葛藤みたいなものもあったのかなと思うんだけど。
萌 : 最初それがわからなかったんですよ。うまく歌わないようにって言われて。でも最近は、キレイな声を伝えるんじゃなくて、がんばってる姿を観てほしいってところに変わったんですよ。ほんとうにほんとうに最近。
ーーなんでそういう想いに変わったんですか?
萌 : 6月くらいから田中さんに「お前はいまどん底だ」って言われていて。自分のなかでは全力でライヴをやっているし、手を抜いているつもりはなかったからわからなかったんですけど、なにかを変えなきゃいけないと思って。ダンスとかは全力だから変えられないから、歌を変えてみようと思って変えてみたんですよ。
ーー気持ちが変わったことでライヴへの臨み方も変わっていった?
萌 : 気持ちは変わらないんですけど、曲への感覚が変わったんです。
ーーベルハーの好きなところはどんなとこですか。
萌 : みんなで揃っていこうじゃなくて、誰か一人が出たら、それに追いつけみたいな切磋琢磨感があるところかな。前は大嫌いだったんですよ。前はみんなで足並み揃えて、みんなでできたから行こうみたいな感じがよかったんですけど、いまは誰かができるようになったら、そこに追いついていこうっていう感じがいいなって。自分がそれで成長できたから。
ーー具体的にどういうことがあったんですか。
萌 : さっき言った歌の部分なんですけど、みずほとかもずっと地声でやれって言われていて、それでがんばっていたから、自分もやってみようと思って変えたんです。
ーーじゃあ、ベルハーのここをこうしたらって思うところは?
萌 : 前は円陣を組んで手をあわせて「ベルハーファイト」ってやったんですよ。田中さんにそれダメって言われたんですけど、たまに1人でこっそりがんばろって言うんですよ。それをやりたいです。
ーー田中さんの言っていることは反発することもあるけど、間違ってなかったと思うこともある?
萌 : そのときは絶対よくないでしょって思うんだけど、あとあと考えてみたら、まあそれでよかったかなって。半々くらいかな。
ーーリキッドと赤坂BLITZに向けての意気込みを訊かせてもらえますか。
萌 : 普通のハコでは大きく見えているものもちっちゃく見えるよってダンスの先生に言われたから、そうならないようにしたいなって思います。あ、田中さんのいいところひとつあるんですよ。イベントが少しトラブルになったとき、危ないからタクシーで帰ろうって言ってくれて。ちょっとはメンバーのこと考えているんだなって。
みずほ : でも八つ当たりされたよ。
ーーあははは。
萌 : たまーにです。ほんとたまーにいいところもあるんです(笑)。
>>>朝倉みずほへのインタヴューはこちら
>>>仲野珠梨へのインタヴューはこちら
>>田中紘治(BELLRING少女ハート ディレクター)へのインタビューはこちら(2013年)
ベルハー史上最大のキラーチューンと問題曲をOTOTOY先行ハイレゾ配信
BELLRING少女ハート / EPEP EP(24bit/48kHz)
【配信形態】 FLAC、ALAC、WAV(24bit/48kHz)
【配信価格】 単曲 150円 / まとめ価格 500円
【Track List】
1. rainy dance
2. 男の子、女の子
3. rainy dance(instrumental)
4. 男の子、女の子(instrumental)
朝倉みずほ(BELLRING少女ハート)とちーぼう(ゆるめるモ!)からなる2人組ユニットのデビュー作を先行ハイレゾ配信
Escalator or Elevator / Entrance EP(24bit/48kHz)
【配信形態】 FLAC、ALAC、WAV(24bit/48kHz)
【配信価格】 単曲 150円 / まとめ価格 500円
【Track List】
1. The People's Choice
2. 恋と車とデモクラシー
3. The People's Choice(Instrumental)
4. 恋と車とデモクラシー(Instrumental)