
新たなクラブ・カルチャーの源流となるテクノ・ユニット
新宿Liquid Room、Maniac Love、Yellow、Velfare等多くの老舗クラブが相次いで閉店し、クラブ・カルチャーが過渡期にあるとも言われている。けれども新たな感性でハウス、テクノを解釈し、独自の嗅覚でダンス・ミュージックを作り上げるユニットがいる。Traks Boysだ。
青春期にはT-REXに始まり、sonic youthやDinasor Jrなどのオルタナティブ・ロック・ミュージックに没頭していたCRYSTAL。ヒップ・ホップのレッキン・クルーというグループにDJとして参加し、二枚のアルバムをリリースしたK404。そんなバック・グラウンドも外見も全くと言っていいほど異なる二人が、テクノ・ユニットを組んだ。作り出す音楽には見事な化学変化が起こった。ロック・ミュージックが持つ破壊と構築のカタルシス。ヒップ・ホップの腰に響くビート感。そこにポップ・センスが融合したダンス・ミュージックが生まれたのだ。

通算二枚目のアルバムとなる「Bring The Noise」というタイトルは、彼らのベトナムでのライブの模様をつづった現地の新聞の見出しに「TRAKS BOYS Bring The Noise」と記載されていた事に由来する。オープニングを飾る表題曲の「Bring The Noise」は、アシッド・ハウス調の印象的なリフを繰り返し、転調をはさみ徐々に聞き手を高揚させていく。Aphex Twinのようにうねるベース・ラインの「Mr. White Goes To Disco」。iTunes 2008のエレクトロニック・ベスト・ソングにも選ばれた「unbroken」。「Lou's Acid Wave」のじわじわと迫りくるノイズの波。「No Sun No Rain」のシューゲイザーのようなサイケデリックで幻想的なフィードバック・ノイズ。アルバム全曲を通して聞くと、音楽性の深さを痛感するとともに、ノイズとキャッチーなメロディーが違和感なく同居している事が解り、気づいたときには、スピーカーの音量を限界まであげてしまう。
彼らがレジデントDJをつとめる「DK SOUND」というイベントがある。このイベントは約半年に一度開催され、京浜工業地帯の一角に位置する工場の屋上で行われ、webのみの告知ながら、毎回500人を超す観客がどこからともなく集まってくる。その模様(ページ下に映像のリンクがあります! )からは、「クラブという枠に囚われず、素晴らしい音楽を楽しんで欲しい」というTraks Boysの思いが伝わってくる。そして、最高に気持ちいい音楽とシチュエーションのもと、至福の表情で踊る観客は、音楽をただ純粋に楽しんでいる。Traks Boysのように参加者主導のD.I.Yとアンダーグラウンド精神を実践しているグループこそが、これまでにない新たなクラブ・カルチャーを生み出していく源流なのだ。(text:池田)
Traks Boys: Bring The Noise / LABEL: SWC

- Bring The Noise
- Can't Repair
- Five O'clock Squall
- Starburst
- Mr.White Goes To Disco
- Unbroken
- Lou's Acid Wave
- Heartbeat Crescendo
- No Sun No Rain
- Boy Meets Machine
www.traksboys.com
Traks Boys are K404 & Crystal
Recording & Mixing : Naoya Tokunou
Mastering : Masayo Takise (M's disk mastering)
Art Direction & Graphic Design : Daisuke Nishihara
3D Modeling : Munechika Sasao
Exective Producer : Ryota Sato (Slowhand Relation Ltd.)
A&R Director : Ryota Sato (Slowhand Relation Ltd.)
Sale Promoter : Kenji Seki & Mie Isaka(BounDEE, Inc.)
対談相手は、今年8月にニュー・アルバム「HAGULIFE」をリリースし、フリー・スタイルの全国大会〈ULTIMATE MC BATTLE〉出演時の強烈なインパクトによって、様々な方面から注目を浴びているラッパーKOCHITOLA HAGURETIC EMCEE'Sの鎮座DOPENESS!!

2008年、紆余曲折を経てメンバーは3人に落ち着き、やっとグループのアルバム「HAGULIFE」を出す気になったコチトラ・ハグレティック・エィムシーズ。「ヒップ ホップは考え方」(by ヤン富田)にとっても賛成。ハスラー・ラップもお真面目ラップも流行モノも大好き。 だったら、こんな日本語ラップ・グループがいても良いよね?ってことで、ダンサブルかつ真にオルタナティブな、自称「提案型」のヒップ・ホップを本格始動します!

「アルバム『Bring The Noise』の発売後は、いろいろなアーティストのリミックスをやっています。そして次のアルバムはまた新展開見せたいと思うので、引き続きチェックしてください!」 Crystal
「今後はライブにHEARTBOMBも加わって面白いことができそうです。是非!」 K404

Traks Boys Schedule

■miston presents TAI vol.40 -7周年記念SPECIAL!!!!!- @GRASSROOTS
2008.12.20(sat)21:00start!1000yen w/1drink
LIVE:
Marcy(moDMX)
DJ:
KEIHIN(G.O.D./ALMADELLA/HONCHO SOUND)
Crystal(Traks Boys)
Monolith (miston)
THE KLO(ポテ恋DISCO/VOID)
Yutaro

■SURGE presents "Re-place"@WOAL
12/19(FRI) @WOAL 22:00 OPEN
Ticket2000YEN/1D Day2500YEN/1D
DJ:
KZA (FORCE OF NATURE)
TIMTIN (EDA+K404)
DJ HIROAKI a.k.a PSYCHOGEM
GREEN SUNSHOWER (YARMA+ORIZO)
Niche
デニロウ
VJ:宮本精子
△Ticket Info△
SURGE 027-221-5775
GOOD STUFF 027-321-8696
JAH STORE 0270-27-7155
F.O.S

■MINGLE@JB'S
2008.12.12.FRI 22:00 fade in
ADV. 2500yen / DAY. 3000yen
ーGUEST LIVE&DJ—
Fran-Key, Crystal & Roger / Crue-L
ーmingle DJ'sー
UCHIDA / DELTA
KEITA / JACKWARRIORS
TAR-GHETTO / BOOZELOCAL
ーMCー
YUKAKO / XLNTZ
ーBMXー
minGle
ーDECOー
chuchuw
081205back.jpgtotal info
http://www.pnel.co.uk
LINK
Traks Boys website
- 公式ホームページ http://www.traksboys.com/
- myspace http://www.myspace.com/traksboys
- PV "Play On The Moon" http://jp.youtube.com/watch?v=gDEeBJ07yjY
- TRAKS BOYS LIVE@HANOI -Can't Repair- 2008.05.31 http://jp.youtube.com/watch?v=IrWHotfYHd8&feature=related
- DK SOUND SPRING 2008 http://jp.youtube.com/watch?v=GTRTvQJtY5Q&NR=1
Slowhand Relation website
- Rabel website http://swc-music.com/


メンバーはK404(ex.レッキンクルー)とCrystalの二人。2002年よりトラック制作を開始する。コンピレーション「TURBOSONIC VOL.1」、「Electro Dynamyc Vol.2」などへの楽曲提供、Back Drop Bomb、The Arrowsなどのリミックスなどを経て、2007年7月にファーストアルバム「Technicolor」をリリース。続く8月には12インチ・シングル「Badwiser/Digital P(Cherryboy Function Remix」を発表。
日本全国にてイベント出演を重ね、2008年にはハノイ(ベトナム)でのライブも経験。そうした数多くのDJ/ライブ経験からのフィードバックを反映させ、2008年10月には2nd Album「Bring The Noise」を発表。iTunes Music StoreのUSとの企画にてピック・アップされる等高い評価を得ている。
また毎年春・夏に2回、川崎工場地帯の某工場屋上にて行われているパーティー「DK SOUND」ではレジデントDJを務め、ほぼWebのみの告知ながら、回を増すごとに動員数を増やし続けている。

session#4、Pecombo+TOSHIYUKI YASUDAへ