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Turmeric
Lossless

Turmeric

Dance/Electronica

Merzbow

2000年ぐらいからコンピュータだけで制作してきたが、この頃、自家製楽器やファズ、ディストーションなどのアナログ機材を再び導入するようになった。Turmericはそうした転機となった作品である。Turmeric (ウコン)とは当時飼っていた黒ウコッケイの名前にちなむ。"Deaf Composition”はリアクターのパッチをモニターせずにランダム操作したチャンス・オペレーションの作品。(米 Blossoming Noise 2006)

アルプの音楽会 音の顔と性格 (24bit / 96kHz)
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Exclusive

アルプの音楽会 音の顔と性格 (24bit / 96kHz)

Dance/Electronica

アルプ

石塚周太と木下美紗都による音楽プロジェクト、アルプ。本作はSTスポットにて行われた公演『アルプの音楽会 音の顔と性格』の記録音源となる。音という物理的な現象を主題としながら、遊ぶ子供のようなユニークさで作られた楽曲群。ラップトップによって加工した電子音、物音、特殊な振動から生まれる響き。一つ一つを固有の楽器のように扱い、それら全てにアルプの手を通した有機的な演奏が伴っていることを、やはり音が、物語る。メインの他に配置した幾つかのスピーカーや、それらと等価の存在として鳴る行為の物音。音楽会での独特な音響を捉えた録音に、アルプ自ら編集とミックスを施し、新たに生まれた音像が会場を超えて特別な空間を作り出す。(こんな音は、この音楽会の録音でなければ作れない、そして、音源でなければ体験できない音楽会がここにある!)このアルバムはアルプにとって、もう一つの音楽会です。誰かがどこかで耳を澄ました時に、ほんの少しでも、発見や想像の端緒となることがありますように。

MA MEMOIRE (2017 Remaster)
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MA MEMOIRE (2017 Remaster)

Jazz/World

山本 剛

心を奥深くつらぬく感激に、きっとあなたは言葉を失うだろう。 ロマンティックに、そしてエキサイティングに展開する山本剛の新境地。(1981年作品)

音
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Rock

SUGIZO

腐敗の一方を辿る社会へ、憎しみの連鎖が絶えない世界へ、嘆きと憤りを吐露し、吠え、解き放った「怒れる電子音楽」。同時に全ての「音」に全神経と魂を注ぎ込んで生み出した極めてスピリチュアルな音響作品。SGZ MUSIC史上最高(最狂)の、衝撃の問題作にして最高傑作。1997年にソロとしての活動を開始して以来、ドラムンベース、アンビエント、ダンスミュージックを軸に様々なアプローチでの作品、ライヴ、セッションを展開してきたSUGIZO。3ヶ月に及ぶ今作のレコーディングは、これまでのSUGIZO作品より増して実験的に行われた。ヴィンテージハードシンセをメインツールとし、鉄骨、鎖、チェーンソーやノコギリ、ドラム缶を叩いたりクラッシュさせた音を録音し、そのサウンドを多用。バイノーラルマイクからはじまり様々な立体音響を試みたそのアプローチは聴くものを音の旅へと誘うかのような新たな感覚、衝撃を感じていただけるであろう。さらに、ゲスト参加したアーティストのラインナップにも、SUGIZOの活動の振り幅を感じさせる。鬼才ボカロPとしてSUGIZOが注目しているATOLS、テクノ/トランス界鬼才として存在感を放ち続けるUbartmarなど、楽曲に重要なエレメンツを与えたクリエイターをはじめ、前衛JAZZ界での巨匠である近藤等則(トランペット)、近年のソロ活動を支えるMaZDA(プログラミング)、宮上元克(ドラム)、そして去年惜しくも天命を全うしたSGZ MUSICの美しい「声」であるOriga。そして今回、現実社会への憤り、嘆きそして怒りを音楽へと昇華し、SUGIZO自身「怒れる電子音楽」と言い放ったアルバム「音」が完成。

月一交響曲 Op.9 「寄生音楽/Parasitic Music」(DSD2.8MHz/1bit版)
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月一交響曲 Op.9 「寄生音楽/Parasitic Music」(DSD2.8MHz/1bit版)

Pop

藤田陽介

音楽家・藤田陽介が毎月新作の音楽作品を制作し、それを月一のペースで世界配信リリースしていくプロジェクト「月一交響曲 -Monthly Symphony-」第9弾。寄生虫のように何かと一体となることでようやく成立する/生きることができる、そういう音楽作品。ミニマルな反復の軌跡から光るなにかが立ち上がってくる。この音楽の余白に、この音楽を背景に、どこかでなにかが起こることを期待する。ジャケットの絵は現在から150年以上も前の江戸時代に書かれた【「虫豸写真」画:水谷豊文(1779−1833)】より転用。

月一交響曲 Op.9 「寄生音楽/Parasitic Music」 (PCM 96kHz/24bit版)
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月一交響曲 Op.9 「寄生音楽/Parasitic Music」 (PCM 96kHz/24bit版)

Pop

藤田陽介

音楽家・藤田陽介が毎月新作の音楽作品を制作し、それを月一のペースで世界配信リリースしていくプロジェクト「月一交響曲 -Monthly Symphony-」第9弾。寄生虫のように何かと一体となることでようやく成立する/生きることができる、そういう音楽作品。ミニマルな反復の軌跡から光るなにかが立ち上がってくる。この音楽の余白に、この音楽を背景に、どこかでなにかが起こることを期待する。ジャケットの絵は現在から150年以上も前の江戸時代に書かれた【「虫豸写真」画:水谷豊文(1779−1833)】より転用。

月一交響曲 Op.9 「寄生音楽/Parasitic Music」
Lossless

月一交響曲 Op.9 「寄生音楽/Parasitic Music」

Pop

藤田陽介

音楽家・藤田陽介が毎月新作の音楽作品を制作し、それを月一のペースで世界配信リリースしていくプロジェクト「月一交響曲 -Monthly Symphony-」第9弾。寄生虫のように何かと一体となることでようやく成立する/生きることができる、そういう音楽作品。ミニマルな反復の軌跡から光るなにかが立ち上がってくる。この音楽の余白に、この音楽を背景に、どこかでなにかが起こることを期待する。ジャケットの絵は現在から150年以上も前の江戸時代に書かれた【「虫豸写真」画:水谷豊文(1779−1833)】より転用。

from 1959
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Exclusive

from 1959

Jazz/World

ショローCLUB

ROVO、オルケスタ・リブレ、ONJQ、大友良英ビックバンド、渋さ知らズ、川下直広カルテットなど、それぞれにたくさんのリーダーバンドや参加バンド、ソロ活動があり、映画や舞台音楽、プロデュース作などの、音楽シーンを様々な形で築き上げている3名がここに集結し、CDが完成しました。

Suspendido en el Aire
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Suspendido en el Aire

Jazz/World

Alejandro Franov

アルゼンチン音響派の最重要人物アレハンドロ・フラノフの最も挑戦的かつイマジネイティヴな作品。 音の微妙な可変、連鎖や歪み等が、じわじわと内側の深い所に染みてくる。「音の妖精」の異名で、多くの民族楽器を駆使したアルバムからピアノ作品、ボーカル作品、アンビエントなど気持ちが赴くままに本能的に数々の名作を生みだしてきた鬼才による更なる音の旅。まるでテリー・ライリーの「ア・レインボー・イン・カーヴド・エアー」を彷彿とさせる宇宙規模の力作。

alter ego(24bit/48kHz)
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alter ego(24bit/48kHz)

Dance/Electronica

Akiyoshi Yasuda

『alter ego』の24bit/48KHz版。これまで " ★ STAR GUiTAR" 名義でのソロワークスや、"SiZK" 名義でのさまざまなミュージシャンへの楽曲提供を経て「自分自身」と向き合うべくリリースしたAkiyoshi Yasudaのファースト・アルバム。「なりたい、理想の自分ではなく、ただここにある自分」というキャッチコピーが掲げられるとおり、アルバム冒頭の「y」から自分自身を最も表現できたと話す「lifeis」、そしてラストチュ−ン「standalone」まで、これまでにないAkiyoshi Yasudaの世界がピアノと電子音というシンプルな編成で描かれていく。楽曲そのものはもちろんのこと、普段から徹底的に音にこだわるというAkiyoshi Yasuda自身によるミックス/マスタリングも聴きどころだ。

alter ego(32bit float / 48kHz)
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alter ego(32bit float / 48kHz)

Dance/Electronica

Akiyoshi Yasuda

『alter ego』の32bit/48KHz版。これまで " ★ STAR GUiTAR" 名義でのソロワークスや、"SiZK" 名義でのさまざまなミュージシャンへの楽曲提供を経て「自分自身」と向き合うべくリリースしたAkiyoshi Yasudaのファースト・アルバム。「なりたい、理想の自分ではなく、ただここにある自分」というキャッチコピーが掲げられるとおり、アルバム冒頭の「y」から自分自身を最も表現できたと話す「lifeis」、そしてラストチュ−ン「standalone」まで、これまでにないAkiyoshi Yasudaの世界がピアノと電子音というシンプルな編成で描かれていく。楽曲そのものはもちろんのこと、普段から徹底的に音にこだわるというAkiyoshi Yasuda自身によるミックス/マスタリングも聴きどころだ。

TOKYO解放区
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TOKYO解放区

沢井原兒

TOKYOから全世界の『MOP(Music of The People)』へ。"和"ヴァンギャルドを掲げSaxophoneで喚叫ぶ!! Sax Player / Producer 沢井原兒。彼の”音”を音楽ファンであれば必ず聞いたことがあるはずだ。矢沢永吉や吉川晃司、RCサクセションら一流アーティストのサポートミュージシャンとしてアーティストの音楽を支えてきた。今作のレコーディングには箏演奏家の八木美知依、タブラ奏者U-zhaan、ベーシスト浅田孟、菊地雅晃、ギタリスト近田潔人らジャンルレスに活躍するミュージシャンを招集。きっとあなたの五感で沢井原兒の魂を感じることができるはずだ。

Metamemory
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Metamemory

Akihiko Matsumoto

[MUS-012] Metamemory by Akihiko Matsumotoplumus.tokyomax.jpreleased 30 September 2014All tracks by Akihiko Matsumotoakihikomatsumoto.comMastering :Yu Miyashita at Underarrowwww.underarrow.comArtwork:Adam Hosmeradamhosmer.com

奏でる箱庭(24bit/48kHz)
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奏でる箱庭(24bit/48kHz)

箱庭的MODULE SHOW

即興ダンス人力ミニマル・セッション・プロジェクト『箱庭的MODULE SHOW』。ダンス、アナログシンセ、人力ミニマル、映像、ちょっぴりノイズを、モジュールのように接続して箱庭に詰め込むというコンセプトのもと2014年1月に初セッションを行う。SHOWの出演者は、小暮香帆(DANCE)、永井議靖(Pf)、眞籠 司(Ba)、タノ→カユ←スケ(Ds)、上田 晴久(Sax&Synthe)の5人で、それぞれソロで活躍するアーティストである。2014年5月に初LIVE『奏でる箱庭』を原宿ストロボカフェにて単独で開催。前売チケットはSOLD OUTし、圧倒的な前衛パフォーマンスで満員の会場を魅了したセッションを24bit/48kHzのハイレゾ音源で配信する。また、『奏でる箱庭』でダンサー小暮香帆が音を奏でる指輪とともに舞ったインスタレーションパートを無料動画配信している。

Merzbuddha
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Merzbuddha

Dance/Electronica

Merzbow

この作品はDubの影響で制作した禁欲的ミニマル・ディーブ・ビート作品。最近邦訳もでたP・ヘガティ『ノイズ/ミュージック』(みすず書房)ではリッチー・ホゥティンの名をあげてこのアルバムについて解説しインダストリアル・アンビエント・テクノとしている。Merzbowの中では異色作。(米 Important Records 2005)

Dharma
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Dharma

Dance/Electronica

Merzbow

Dharmaは米のバンド、アイシスのアーロン・ターナーのレーベルからのリリース。ラップトップ・コンピュータだけを用いた作品で、ピアノやギターのサンプリング・ループを使用している。アナログ時代の作風をいかにデジタルで再現するかが当時の課題であった。(米 Double H Noise Industries 2001)

Merzbeat
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Merzbeat

Dance/Electronica

Merzbow

MerzbeatはImportant Recordsからの要望でビートのある作風に挑戦したもの。ハード・ロックをサンプルして作ったブレーク・ビーツにやや控えめなノイズを上乗せした軽妙(?)な作品。遊びで作ったが評判が良かったので続く数作はビート路線となった。ジャケは当時江ノ島水族館にいたミナミゾウアザラシの故ミナゾウをあしらったもの。(米 Important Records 2002)

Merzbird
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Merzbird

Dance/Electronica

Merzbow

MerzbirdもImportant Recordsのピート路線の一枚。ただし心情としては当時はブラック・メタルにシンパシーをいだいていた。また、2003年頃からAnimal Rights/Veganの活動を始めた影響で動物をテーマにした作品が多くなる。このアルバムは鳥に捧げられている。(米 Important Records 2004)

Pulse Demon
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Pulse Demon

Dance/Electronica

Merzbow

Pulse DemonはReleaseからの2作目にあたる。(ただし、他のレーベルにこの間10作以上のリリースがある。)この時期MerzbowはEMSシンセサイザーを導入し、テクノへシフトした音作りを行っていた。Merzbowの中で最も知名度の高い作品。初回プレスでは特殊加工された銀ジャケが使用された。(米 Release Entertainment ‎1996)

Venereology
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Venereology

Dance/Electronica

Merzbow

米デスメタルのレーベルRelapse傘下のRelease Entertainmentからの1作目。当時、デスメタルやグラインドコアに接近した音作りを行いつつあった為、同レーベルからのリリースのオファーはメタル・シーンにMerzbowの音楽を紹介する絶好の機会となった。同レーベルからは3作のリリースがある。(米 Release Entertainment 1994)

NUL 0 00
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NUL 0 00

N.D.

国籍、性別不明の匿名ユニットN.D. によって、提示される新たな可能性。 “平均化される苦悩” に産み落とされる異才の問題作。 2014 年、moph records よりデビユーアルバム『NUL 0 00』をリリース。 「なにこれ!?」 “ 知覚する”N.D.の音楽 緻密にデザインされた音の響きと ”ノイズ”複雑に構築された“ リズム” と強靭な“ビート” そのさなか、 “ピアノ”が象徴的に美しく響き、すべての音が必然性を帯びてくる。 瞬間、狂気と正気が入れ替わり現れ、N.D. という記号のもとに提示される可能性。あらゆるジャンルと対峙しつつ、どこにも属さない。洗練されたサウンドデザインと予定調和とは無縁の作風が、過去に例のない“美しき音像”を生みだす。

adaptation 04 - nkrs
High Resolution

adaptation 04 - nkrs

Classical/Soundtrack

坂本龍一+菊地成孔

''2人の知性派ミュージシャンが相まみえた歴史的な記録''^ ^ 2011年元日にNHK-FMで放送された『坂本龍一ニューイヤー・スペシャル』のために収録された演奏。この番組のために呼ばれたミュージシャンの中では「自分が一番坂本さんの音楽を聴いている」と豪語する菊地は、坂本のアルバム『音楽図鑑』に収録されていた「A Tribute to N.J.P.」を書き起こした譜面を用意。しかし、坂本は逆にマイルス・デイヴィスの「ブルー・イン・グリーン」をモチーフとした演奏を提案。実際に試してみるもののうまくいかず、完全な即興演奏としてもう一度始めたのがこのトラックだ。ピアノとソプラノ・ サックスそれぞれが、本来得意とする音を出しつつも、もつれ合っていくような密度の濃い音響空間が展開していく様子は、ある意味今回のセッションの中では最も即興演奏という言葉が喚起するイメージ通りの作品だ。

adaptation 02 - yors(24bit/48kHz)
High Resolution

adaptation 02 - yors(24bit/48kHz)

Classical/Soundtrack

坂本龍一+大谷能生

''坂本が立てる物音と大谷のラップが織りなすゴダール的な空間''^ ^ 2011年元日にNHK-FMで放送された『坂本龍一ニューイヤー・スペシャル』のために収録された演奏。まずは大谷が即興で書いてきたという詩をラップ。そのリズムに合わせながら坂本はステージ上を靴音を響かせて歩き回り、空間の空間の響きを楽しむように手を打つ。さらにはスタジオの隅に置かれていた小さな土のうのような重しを持ち上げて床にたたきつけ、“ドスン”というキックのような低く音圧のある音を出したり、紙をくしゃくしゃにまるめて音を立てたりと、なかなかピアノを弾く気配がない。ようやくピアノの位置についたと思いきや、今度は弦を手で押さえながらの内部奏法を開始。大谷がアルト・サックスを手にブレス中心の……それこそ吹きながらポエトリー・リーディングを続けるようなプレイを展開すると、坂本は今度はピアノ弦をスペアの弦でこすり始めた……。

improvisation inspired by Ornette Coleman
High Resolution

improvisation inspired by Ornette Coleman

Classical/Soundtrack

坂本龍一+大友良英

''オーネット・コールマンをモチーフにしたピアノとギターによる繊細な即興演奏''^ ^ 2011年元日にNHK-FMで放送された『坂本龍一ニューイヤー・スペシャル』のために収録された演奏。坂本のピアノは日本ツアーで愛用しているYAMAHA製のMIDI対応グランド・ピアノ。大友のギターはGIBSON ES-125で、アンプはFENDERのBlues Deluxeを改造したもの。事前にメールのやり取りによって、オーネット・コールマンの「ロンリー・ウーマン」をモチーフにすることは決まっていたが、現場では打ち合わせもそこそこにいきなり本番へ突入。まずは互いの音を 探り合うような音の交換が始まり、しばらくしてから大友がテーマを奏でる。それに呼応しつつも余白を十分にとるように坂本がピアノでコードを添えていくが極端に音数の少ない、いわゆる即興演奏と聞いて思い浮かべるイメージとは随分異なる繊細なものである。

adaptation 04 - nkrs (dsd/2.8MHz+mp3)
High Resolution

adaptation 04 - nkrs (dsd/2.8MHz+mp3)

Classical/Soundtrack

坂本龍一+菊地成孔

''2人の知性派ミュージシャンが相まみえた歴史的な記録''^ ^ 2011年元日にNHK-FMで放送された『坂本龍一ニューイヤー・スペシャル』のために収録された演奏。この番組のために呼ばれたミュージシャンの中では「自分が一番坂本さんの音楽を聴いている」と豪語する菊地は、坂本のアルバム『音楽図鑑』に収録されていた「A Tribute to N.J.P.」を書き起こした譜面を用意。しかし、坂本は逆にマイルス・デイヴィスの「ブルー・イン・グリーン」をモチーフとした演奏を提案。実際に試してみるもののうまくいかず、完全な即興演奏としてもう一度始めたのがこのトラックだ。ピアノとソプラノ・ サックスそれぞれが、本来得意とする音を出しつつも、もつれ合っていくような密度の濃い音響空間が展開していく様子は、ある意味今回のセッションの中では最も即興演奏という言葉が喚起するイメージ通りの作品だ。

adaptation 03.1 - acrs 〜adaptation 03.2 thousand knives - acrs (dsd/2.8MHz+mp3)
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Exclusive

adaptation 03.1 - acrs 〜adaptation 03.2 thousand knives - acrs (dsd/2.8MHz+mp3)

Classical/Soundtrack

坂本龍一+ASA-CHANG

''エレクトロニック・ドラムで奏でられる「千のナイフ」''^ ^ 2011年元日にNHK-FMで放送された『坂本龍一ニューイヤー・スペシャル』のために収録された演奏。ASA-CHANGがセッションのモチーフとして希望したのは坂本の名曲「千のナイフ」。まずはガラガラやシンバル、さらにはタブラボンゴで強烈なリズムをたたきだすと、坂本もそれに応えるようにピアノのボディをたたき、まるでパーカッショニスト同士のセッションのような趣。リズムの交換が終わると、坂本がピアノで「千のナイフ」のイントロを弾き始める。その上にシンセ・ドラムULT SOUND DS-4の持続する上昇音が鳴らされると、急にYMOっぽく聴こえてくるから不思議だ。コードに続いて印象的なメロディがゆっくり奏でられ、そのすき間をさまざまなパーカッションが緩急自在に縫っていくさまはとてもスリリング。

adaptation 02 - yors (2.8MHz dsd + mp3)
High Resolution

adaptation 02 - yors (2.8MHz dsd + mp3)

Classical/Soundtrack

坂本龍一+大谷能生

''坂本が立てる物音と大谷のラップが織りなすゴダール的な空間''^ ^ 2011年元日にNHK-FMで放送された『坂本龍一ニューイヤー・スペシャル』のために収録された演奏。まずは大谷が即興で書いてきたという詩をラップ。そのリズムに合わせながら坂本はステージ上を靴音を響かせて歩き回り、空間の空間の響きを楽しむように手を打つ。さらにはスタジオの隅に置かれていた小さな土のうのような重しを持ち上げて床にたたきつけ、“ドスン”というキックのような低く音圧のある音を出したり、紙をくしゃくしゃにまるめて音を立てたりと、なかなかピアノを弾く気配がない。ようやくピアノの位置についたと思いきや、今度は弦を手で押さえながらの内部奏法を開始。大谷がアルト・サックスを手にブレス中心の……それこそ吹きながらポエトリー・リーディングを続けるようなプレイを展開すると、坂本は今度はピアノ弦をスペアの弦でこすり始めた……。

improvisation inspired by Ornette Coleman (2.8MHz dsd + mp3)
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improvisation inspired by Ornette Coleman (2.8MHz dsd + mp3)

Classical/Soundtrack

坂本龍一+大友良英

''オーネット・コールマンをモチーフにしたピアノとギターによる繊細な即興演奏''^ ^ 2011年元日にNHK-FMで放送された『坂本龍一ニューイヤー・スペシャル』のために収録された演奏。坂本のピアノは日本ツアーで愛用しているYAMAHA製のMIDI対応グランド・ピアノ。大友のギターはGIBSON ES-125で、アンプはFENDERのBlues Deluxeを改造したもの。事前にメールのやり取りによって、オーネット・コールマンの「ロンリー・ウーマン」をモチーフにすることは決まっていたが、現場では打ち合わせもそこそこにいきなり本番へ突入。まずは互いの音を 探り合うような音の交換が始まり、しばらくしてから大友がテーマを奏でる。それに呼応しつつも余白を十分にとるように坂本がピアノでコードを添えていくが極端に音数の少ない、いわゆる即興演奏と聞いて思い浮かべるイメージとは随分異なる繊細なものである。

Sound of KYOTO〜すきま〜/KIOTO FUNK

Sound of KYOTO〜すきま〜/KIOTO FUNK

AUX

1200年の歴史を持つ日本の古都であり、いまや世界的環境都市と言える京都から世界に向けて発信するヒーリング/環境音楽シリーズ「Sound of KYOTO〜すきま〜」。京都を中心に活躍する多種多様な職人的ミュージシャンたちによる、心癒される90枚もの作品を順次発表していきます。

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