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Turmeric
Merzbow
2000年ぐらいからコンピュータだけで制作してきたが、この頃、自家製楽器やファズ、ディストーションなどのアナログ機材を再び導入するようになった。Turmericはそうした転機となった作品である。Turmeric (ウコン)とは当時飼っていた黒ウコッケイの名前にちなむ。"Deaf Composition”はリアクターのパッチをモニターせずにランダム操作したチャンス・オペレーションの作品。(米 Blossoming Noise 2006)


Merzbuddha
Merzbow
この作品はDubの影響で制作した禁欲的ミニマル・ディーブ・ビート作品。最近邦訳もでたP・ヘガティ『ノイズ/ミュージック』(みすず書房)ではリッチー・ホゥティンの名をあげてこのアルバムについて解説しインダストリアル・アンビエント・テクノとしている。Merzbowの中では異色作。(米 Important Records 2005)


Dharma
Merzbow
Dharmaは米のバンド、アイシスのアーロン・ターナーのレーベルからのリリース。ラップトップ・コンピュータだけを用いた作品で、ピアノやギターのサンプリング・ループを使用している。アナログ時代の作風をいかにデジタルで再現するかが当時の課題であった。(米 Double H Noise Industries 2001)


Merzbeat
Merzbow
MerzbeatはImportant Recordsからの要望でビートのある作風に挑戦したもの。ハード・ロックをサンプルして作ったブレーク・ビーツにやや控えめなノイズを上乗せした軽妙(?)な作品。遊びで作ったが評判が良かったので続く数作はビート路線となった。ジャケは当時江ノ島水族館にいたミナミゾウアザラシの故ミナゾウをあしらったもの。(米 Important Records 2002)


Merzbird
Merzbow
MerzbirdもImportant Recordsのピート路線の一枚。ただし心情としては当時はブラック・メタルにシンパシーをいだいていた。また、2003年頃からAnimal Rights/Veganの活動を始めた影響で動物をテーマにした作品が多くなる。このアルバムは鳥に捧げられている。(米 Important Records 2004)


Pulse Demon
Merzbow
Pulse DemonはReleaseからの2作目にあたる。(ただし、他のレーベルにこの間10作以上のリリースがある。)この時期MerzbowはEMSシンセサイザーを導入し、テクノへシフトした音作りを行っていた。Merzbowの中で最も知名度の高い作品。初回プレスでは特殊加工された銀ジャケが使用された。(米 Release Entertainment 1996)


Venereology
Merzbow
米デスメタルのレーベルRelapse傘下のRelease Entertainmentからの1作目。当時、デスメタルやグラインドコアに接近した音作りを行いつつあった為、同レーベルからのリリースのオファーはメタル・シーンにMerzbowの音楽を紹介する絶好の機会となった。同レーベルからは3作のリリースがある。(米 Release Entertainment 1994)