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LUX(24bit/44.1kHz)
ブライアン・イーノ
ブライアン・イーノ、21世紀初となるアンビエント作品。 『LUX』はブライアン・イーノにとって、2005年当時28年ぶりに発表されたヴォーカル・アルバム『Another Day On Earth』以来、そして〈Warp〉からは初となる完全なソロ作品である。本作では、イーノがアンビエント・ミュージックを追求し始めた『Music for Films』『Music for Airports』『Apollo : Atmospheres and Soundtracks』にも見られるテーマと音のテクスチャーの中で、さらなる可能性を追求しているのがわかる。また、イーノ自身も今作を、『Discreet Music』(75年)『Neroli』(93年)を含む《Music for Thinking》シリーズの最新プロジェクトとして位置づけている。


ブランク
渡邊琢磨
映画「美しい星」(吉田大八監督)、「ローリング」(冨永昌敬監督)など、近年、話題作の音楽を数多く手掛ける天才音楽家・渡邊琢磨が、俳優・染谷将太監督の短編映画3作品のためのサウンドトラックを解体・再構築して作り上げた、奇想天外な”アンビエント・アルバム”。本作『ブランク』は、渡邊琢磨が手掛けた、俳優・染谷将太監督による短編映画3作品『シミラーバットディファレント』(2013年)、『清澄』(2015年)、『ブランク』(2017年8月公開予定)のためのサウンドトラックを解体・再構築し、アーティストアルバムとして作り上げられた作品。「染谷将太監督の映画に音をつけてみると、どれもこれも持続音が主体の緩慢な曲になったため、音楽単体で聴くと映画のエモーションとは全く無関係に思えた。それが切っ掛けで、これらの音素材を、アンビエント・ミュージック(環境音楽)として再構築して、まったりお酒を飲むときのBGMにしようという着想を得た。」(渡邊琢磨) 以降、3本の染谷将太監督作品の音楽に携わる過程で、サウンドトラックの解体→再構築、という作業を繰り返す。その結果、とてもユニークで奇想天外なアンビエント・ミュージックが展開される本作が誕生した。前作『Ansiktet』の延長線上にある、ピアノとストリングスによる幽玄でクラシカルなオーケストレーションを基調に、ジャズ、民族音楽、フィールドレコーディング、ダンスミュージックまでを飲み込んだ、渡邊にしか作り出せない調和と混沌が複雑に入り交じった、イマジネイティブな音の世界が広がる。マスタリングはオーストラリアを代表するサウンドアーティストLawrence English(ローレンス・イングリッシュ)が担当し、渡邊の音楽の世界観により一層の深みを与えている。


Stories From Far Away On Piano
James Heather
復活を遂げたColdcut主宰の伝説的レーベル〈Ahead Of Our Time〉からデビューEP『Modulation EP』をリリースしたJames Heatherが立て続けにアルバムをリリース。


The Imperfect Sea〜デラックス・エディション (24bit/96kHz)
ペンギン・カフェ
70年代のブライアン・イーノやロバート・フリップ、クラフトワークが表現したアンビエント/エレクトロニカの世界を、至高のアコースティック・サウンドで奏でる、3年ぶりの新作アルバム完成!ポストクラシカル/アンビエントの名門レーベル「Erased Tapes」よりリリース!クラフトワーク(track4)、ペンギン・カフェ・オーケストラ(track8)、シミアン・モバイル・ディスコ(track9)のカバーを収録。日本盤は、ボーナス・トラック4曲を収録したデラックス・エディション。コーネリアスによるリミックス曲「ソラリス」を含む配信のみでリリースされた『Penguin Cafe Umbrella EP1』全4曲(track10,11,12,13)を収録。


from my window(24bit/192kHz)
Calm
カーム5年ぶりとなるニューアルバム『from My Window』が完成!アーティストとしての新しいステージに挑みつつ、夏の終わりに優しい極上のメディテーション・ミュージックがここに誕生した。Calmの新しいアルバムは、Calm本人によるエレクトロニクスと信頼するミュージシャンによるアコースティック楽器の融合。いまだ多くのファンを魅了し続ける傑作アルバム、“Moonage Electric Ensemble”と”Ancient Future”の流れが大海原へと注ぎ込み、かつての音楽ファン、今の音楽ファン、そして新しい音楽ファンを飲み込んでしまうであろう。世界中を見渡してもCalmただ一人にしか作ることができない、そして現代社会に必要な広い意味でのメディテーションミュージック。様々な足かせや枠を解き放ったインストゥルメンタルポップスが懐かしくも新しい感性を刺激する最新作。


Drums Between the Bells(24bit/44.1kHz)
ブライアン・イーノ
〈Warp〉からリリースとなった、10年振りのインスト・アルバム『SMALL CRAFT ON A MILK SEA』から8ヶ月。早くも前作と全く異なる新たなコンセプトの作品となった。本作は詩人リック・ホランドとのコラボレーション・アルバム。”詩”と“声”の音楽的解釈という確固たるテーマのもと、アンビエントからミニマル、エレクトリック・ジャズ、エクスペリメンタル・ロック、現代音楽まで、広範囲に渡ってイーノの特徴的サウンドが展開される。シリアスなコンセプトとは裏腹に、心地よく届けられるサウンドは、ポップ・ミュージックの地平を広げ、その概念に変革をあたえ続けてきた巨匠イーノのなせる業だ。


Small Craft On A Milk Sea(24bit/44.1kHz)
ブライアン・イーノ
アンビエント・ミュージックの提唱者であり、U2からCOLDPLAYまでを手掛けるプロデューサーでもあり、ロック、パンク、ニューウェイヴ、テクノ、エレクトロニカに多大なる影響を与え続けてきたブライアン・イーノ。10年振りのインストゥルメンタル・アルバム! それもエイフェックス・ツインやオウテカなどが所属する、革新的音楽レーベル”ワープ・レコーズ”からのリリースである。 今作は前作にも参加したギタリストのレオ・アブラハムス、コールドプレイとのコラボレーションでも知られるプロデューサーのジョン・ホプキンスが全面協力しており、これまで不定期に行ってきた3人のジャム・セッションから生まれている。


GIRLS (Soundtracks for Digi+Kishin Vol. 1)(24bit/44.1kHz)
TOSHIYUKI YASUDA
篠山紀信写真映像作品へ提供した、ピアノ中心のロマンティック電子音楽サントラ。笑いながら泣き、近くを見ながら遠くを眺め、うなずきながら否む、あべこべな女性とは。ブラジル音楽を歌うロボット「ROBO*BRAZILEIRA」シリーズや、サラウンドに対峙したモノラルコンピレーション「-MONOPHONIC-ENSEMBLE-」など、僕の作風はどちらかと言うと禁欲的---セクシーなものではなかったと思う。その僕がどうして2006年頃から篠山紀信氏の手掛ける映像/写真作品に音楽提供してきたかというと、アートディレクターの宮坂淳氏のご紹介がきっかけである。宮坂氏は僕の作品に潜む客観性のようなものにポテンシャルを感じて下さっていたのでは、と思う。制作開始した際、篠山氏に「映像に遠慮したり寄り添ったりする必要はない」「違うベクトルのものを合わせて、結果として完成度を上げよう」というような指示をいただいたように記憶している。真の巨匠だと再認識したものである。また、どの作品も篠山氏作品でしかなく、しかもそれぞれの女性の個性が発揮されている、という相反する特性が同居している作品群に驚嘆の連続であった。女性の外面を見ながら考えたのは、他でもない女性の内面である。微笑みながら寂しさを感じ、肯定しながら否定し、近くを見ながら遠くを見る。そんな逆しまな女性の内面が音になれば、と想像を掻き立てた作曲集がピアノ曲を中心にしたこのアルバムである。(違う方向性の、キッチュでビザールなリズム曲集もアルバム「STRANGERS」として監修予定。)アルバムとしてまとめるにあたり、時代感をなくすため一度カセットテープレコーダーに録音するプロセスを経た。これは音質的なことというよりはもっと大きな意味で、50年前に作曲されたスタンダードをカバーするのと同じ意味でのタイムレス感が狙いで、僕なりのユーモアである。