クロスノエシスをいちばん良い状態に近づけられる期間
──続いての“atmosphere”はRAYと代代代の3組合同のスプリットシングルとしてリリースされた楽曲ですね。
FLAME : これは 3グループが同じテーマで曲を作ったんです。タイトルは全組同じなんですけど、楽曲も歌詞も振りも全然それぞれのグループで違うんですよ。音楽的にもとがったグループが集まっている作品になったと思います。
──AMEBAさんはどういう思いを込めて作詞しましたか?
AMEBA : これはそのまま雰囲気や空気を意味する「atmosphere」という言葉の意味から考えました。
RISA : すごい情景が浮かびやすい歌詞だなと思います。歌詞にリンクした振り付けもあって。
FLAME : 演劇っぽい振りが付いているんですよ。人間とか木とか…。
──なるほど。誰が何担当なんですか?
RISA : AMEBAが彷徨う人間、MAIと私が木。
LAKE : 私が鹿で…、
FLAME : 私が虫です(笑)。木に張り付く虫がいるっていうイメージを振り付けの先生に言われました。なんとなく自分の解釈でやったら、褒められて(笑)。
LAKE : 歌割りもメンバーが順番に最後まで歌っていく珍しい方式でしたね。
MAI : 歌うのが難しい。
RISA : 音域が行ったり来たりしていて難しいんですけど、タイトルの通り、その場の空気を変える気持ちで歌っていますね。
──8曲目は“Gravity”です。
AMEBA : これは歌ってて気持ちいいよね。
RISA : まだライヴで披露していないんですけど、二手に分かれてダンスをするんですよね。
FLAME : パラレルワールドのαとβみたいな関係性で、全く同じことをするわけではないんです。
AMEBA : 先生がストーリー仕立てにするのが得意なんだよね。
FLAME : 振り入れの最初にわかりやすいように漫画やアニメで例えてくれるんです。いっぱい踊る人たちとそんな激しく踊らない人たちで交差しそうでしない瞬間があったりとか。引きで見るのもおもしろい曲だと思います。
MAI : めっちゃ踊るんですけど、私はアクセントをつけた細かい振りが好きなので早くやりたいです。
FLAME : これは本当にリズム感がすごい鍛えられますね。

──なるほど。そして最後は“stable”ですね。これは3ヶ月連続リリースのなかで、2番目にリリースされた曲ですね。
AMEBA : “stable”は静と動が拮抗する感じをイメージして歌詞を書きました。諸行無常の要素も入っています。
MAI : これはイントロが静かすぎてライヴハウスでびっくりすることがあります。
FLAME : 人の足を組み替える音が聞こえるくらい、最初すごく静かなんです。見ているお客さんも静かすぎて、1回緊張するんじゃないかなと。振りも歌も落ち着いているのに、ここに込められた感情は大きいイメージです。
AMEBA : 洋楽っぽい構成だよね。間奏がサビみたいに盛り上がるみたいな。
FLAME : イントロと間奏だけ部分で聴いたら同じ曲と思えないくらい印象が違います。1曲で2回美味しいみたいな。
RISA : ライヴ中は、静と動を意識してやっていますね。抑えながら動いて最後爆発する感じです。
LAKE : 「訪れる終わりは変わらないもの」って歌詞が好きですね。
FLAME : そこのRISAいいよね。RISAの歌終わりに一気に電気が切れるんですよ。
RISA : そこは「蜘蛛の糸」をイメージしているんです。蜘蛛の糸がプツンと切れるところをダンスで表現しています。
FLAME : アルバムの最後がこれで終わるのもめちゃくちゃかっこいいよね。余韻を感じてもらえるんじゃないのかなと思います。
──5月20日にはLIQUIDROOMにて、無期限の活動休止前最後のワンマンライヴ〈plant〉が開催されますね。
FLAME : この5人でできる最後のステージです。メンバーとスタッフさんとクロスノエシスを作ってきたので、それを壊さずいつも通りにできたらなと。私は最後だからといって変わったことをしたくないんです。しんみりしたいわけではないし。マイナスの感情で帰るよりは、ライヴを観た人に活力を与えてスッキリ終われるように全力を尽くしたいです。
LAKE : 最後のワンマンになるけど、観にきてくれた人が嫌なときでも逆に幸せなときでも「よかったな」と思い出してもらえるようなライヴにしようと思っています。
MAI : 最後だけど、今までで1番良かったなと思える日にはなったらいいなと思っています。確実に一体感は上がっていると思うんです。だから、もっとライヴに向けて一体感を高めて頑張っていきたいと思います。
RISA : 私たちは限界を迎えて終わるわけじゃなくて、自分たちで終わると決めたんです。続くことが当たり前じゃなくて今も奇跡の積み重ねなので有終の美を飾りたいと思っています。来てくれた人の思い出に残る日にもしたいので、誠心誠意臨みたいです。
AMEBA : 最後に向けて、いまはクロスノエシスをいちばん良い状態に近づけられる期間だと思っています。このアルバムも自分たちのやりたいことを全力でできている気がします。クロスノエシスというグループが存在している意味や、私たちがやりたかったことを全部ひっくるめて、1番いいタイミングで終わったなとみんなが思ってくれるワンマンにしたいと思っています。

クロスノエシス、活動休止前最後の作品
LIVE INFORMATION
【4th anniversary one man live「plant」】

2023/5/20(土)
会場:LIQUIDROOM
OPEN 16:30 START 17:00
SS席 ¥10,000- 特典:Tシャツ、集合ワイドチェキ
Sエリアチケット ¥7,000- 特典:集合ワイドチェキ
Aエリアチケット ¥5,000-
Bエリアチケット ¥3,000-
撮影可能エリアチケット(※静止画のみ) ¥8,000-
※全席種、入場時別途1ドリンク代必要
出演:クロスノエシス
ライヴの情報はこちら
http://crossnoesis.com/news/706.html
クロスノエシス ディスコグラフィー
PROFILE:クロスノエシス

愛称は“クロノス”。名前は“cross”(=交差)と“noesis”(=思考作用)を繋げた造語に由来。 ダークでダンサブルなサウンド、華やかで力強いダンスでステージを支配し、日常に苦しみを抱える“あなた”の暗闇を一粒の光のように照らす“ダークポップダンスアイドルユニット”をコンセプトに、2019年 に結成。翌年に1stシングル「CONSTRUCTION」を発表。2021年にシングル「moon light」 「awake」の2作をリリース。2022年にグループ初となるフルアルバム「circle」を発表し、収録曲数とその内容に見合わない低価格 での発売が話題となり、またリリースに合わせてタワーレコードが主宰する人気アイドル企画「No Music, No Idol?」にも選出。 2023年5月20日を以って無期限活動休止を発表し、自身最後となるアルバム作品「moment」をリリースする。
■公式HP https://crossnoesis.com/
■公式ツイッター https://twitter.com/CROSSNOESIS