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伊福部昭:管絃樂の爲の音詩「寒帯林」 深井史郎:カンタータ「平和への祈り」
本名徹次/オーケストラ・ニッポニカ, 佐々木典子/穴澤ゆう子/鈴木准/河野克典/四野見和敏/本名徹次/オーケストラ・ニッポニカ/日本近代音楽館記念合唱団
2010年8月8日。伊福部ファンにとって待望の日になりました。伊福部昭の幻の作品と言われていた「寒帯林」の日本初演が行われたのです!この曲は1944年に満州国から委嘱され1945年満州にて初演されました。この曲の楽譜は長い間、北京にのみ存在しており、演奏されることが出来ない状況でしたが、2007年に作曲者の自宅より別の自筆譜が発見され、今回の日本初演につながりました。伊福部昭の若い時代の代表作としてこの先も重要な資料として残ることでしょう。伊福部らしいテーマによって構成されており、ファン必聴の楽曲です。また、深井史郎にとって生涯最大の編成規模で作曲された「平和への祈り」も収録。1949年に初演され、戦争に対する強い憤りや、想いが詰められた作品です。第九やマーラーの大曲を思わせる作品で、最終部の合唱と管弦楽によるフーガは圧巻です。作詞は「大地讃頌」の大木惇夫です。日本の音楽史においても重要な資料的価値のある全曲初アルバム化です!