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RADICAL REAL ROCK(24bit/44.1kHz)
THE STAR CLUB
本作はスタークラブが徳間ジャパン時代に残した音源からベストと思われるもの、シングルのみ収録でオリジナル・アルバムに収められていなかった曲、あるいは別テイクなどを選び再構成した、いわば企画盤、編集盤である。といって単なるベスト&レア集ではない。そのすべてのテイクにリミックスを施した、一種のリメイクものでもある。つまり『ハロー・ニュー・パンクス』『パンク! パンク! パンク!』といったレギュラーのオリジナル・アルバムとははっきりと異なる狙いを持つもので、それらと同列に比較することはできない。 収録曲のオリジナル・イシューについて簡単に述べておこう。M2M4M5が『ハロー・ニュー・パンクス』、M1M8M13が『パンク! パンク! パンク!』、M3は『パンク! パンク! パンク!』収録曲のシングル・テイク、M6は『ハロー・ニュー・パンクス』初回プレス付録のフレキシ、M7はファンクラブ会員用フレキシ、M9M10M14はシングルのみ収録曲(M14はセックス・ピストルズの日本語カヴァー)、M15は『ハロー・ニュー・パンクス』のカセット・アルバムのみ収録曲、M12は前述通り『パンク! パンク! パンク!』のカセット・アルバムのみ収録テイク、M15は『ハロー・ニュー・パンクス』収録曲のシングル・テイクの、それぞれ89年リミックスである。 確かこのアルバムにはあと1〜2曲の収録予定曲があったはずで、結局時間の制約で全曲のリミックスができず、15曲の収録となったと記憶している。その曲が何だったかは失 念した。なお、初期のスタークラブがLP、カセット、シングル、フレキシとそれぞれちがう曲やテイクを入れたり、かなり凝ったリリース方法をとっていたのは、当時のマネージャーの松尾氏の趣味と考えられる。


HELLO NEW PUNKS(24bit/96kHz)
THE STAR CLUB
これは、ザ・スタークラブが84年10月に発表したメジャー第一弾アルバムである。メンバーはヒカゲ(vo)、ルウ(g)、キョウジ(b)、ノー・ファン・ピッグ(ds)の4人。スタークラブはメンバーの出入りが激しいことで知られるが、このメンバーも82年から85年までわずか3年しか続かなかった。しかしおそらくスタークラブ史上、いや日本のパンク・ロック史上もっともイカレたメンバーがほんの一瞬だけ火花を散らし作り上げた、もっとも美しく凶暴で、そして健やかなアルバムが、この『ハロー・ニュー・パンクス』と続く『パンク!パンク!パンク!』なのである。 収録曲の大半はすでにインディーズ時代に発表済か、ライヴのレパートリーだった曲である。たとえばタイトル曲"ハロー・ニュー・パンクス"は「若き暗殺者」で、"キック・アバウト"は「シャラップ!」で、それぞれ発表済だった。また"ワールド・ピース"もインディーズ・リリースを前提に作られた曲であった(当時は結局未発表に終わり、オリジナル・テイクは後にインディーズ時代のコンピレーション『ザ・ベリー・ベスト・オブ・スタークラブ』に収録された)。いわば当時の「ベスト・オブ・スタークラブ」的な選曲であり、いわばファンにとっては毎度おなじみの世界、であったはずだ。


虫(24bit/96kHz)
THE STALIN
本作は1983年4月に徳間音楽工業(当時)内のクライマックス・レコードからリリースされたザ・スターリンのメジャー・セカンド・アルバム(通算3作目)である。本作はオリコン・チャート最高2位を記録し、スターリン史上最高のチャート・アクションを記録した。初回盤はピクチャー・レコードで、ジャケットを円形にくり抜き、盤面に描かれた丸尾末広の描いた鞍馬天狗(?)のイラストが見える特殊ジャケだった。 前作がアンダーグラウンド出身のラジカルなパンク・バンドとしては空前(もしかしたら絶後)のセールスをあげ、思想家・吉本隆明に絶賛される。スターリン/遠藤ミチロウは、ワイドショー的なキワモノ、「変態ロック・バンド」扱いから、今でいうサブカル界のトリックスターとして時代の寵児になりつつあった。そんな彼らの勢いを如実に感じることができるのが本作だ。


Stop Jap(24bit/96kHz)
THE STALIN
本作は1982年7月1日、徳間音楽音楽工業(当時)内に設立されたクライマックス・レコードからリリースされた。LP版とカセット版があり、LP版の初回プレスはオレンジのカラー・ヴァイナルで、「肉」(ファースト・シングル「電動コケシ」のB面)が収録されたフレキシが同梱された。カセットはLP版の楽曲に加え「NO FUN(ストゥージズ)」と「LIGHT MY FIRE(ドアーズ)」という2曲の洋楽ロックの日本語カヴァーが収録されている。今回再発されたのはフレキシを除いたLP版だ。シングル「ロマンチスト c/w LIGHT MY FIRE」と同時発売された。 「ロマンチスト」は『TRASH』収録の「主義者(イスト)」を、「玉ネギ畑」は『スターリニズム』収録の「コルホーズの玉ネギ畑」を、それぞれ改題し一部歌詞を変えてリテイクしたもの。 メンバーは遠藤ミチロウ(vo)、イヌイジュン(ds)、杉山シンタロウ(b)、タム(g)の4人だが、イヌイはレコーディングには参加しているものの、父親が倒れ帰省せざるをえずリリース時には既に脱退していた(休業扱い)。 なお本作の歌詞はレコ倫(レコード制作基準倫理委員会)の検閲により、ほぼ全曲、計40カ所以上にもわたる修正がなされ、該当箇所を歌い直し、リミックスしたものがリリースされたが、そのオリジナルの歌詞で歌っているヴァージョンも『STOP JAP NAKED』として2007年にリリースされている。本盤はその「検閲後」のものだが、もちろんこちらが「オリジナル」であり、我々がさんざん聞き込み親しんだヴァージョンでもある。聴き比べてみるのも一興だろう。


Wire
WIRE
1976 年の結成から約40 年を経た今なお、歩みを止めない不滅のポスト・パンク・レジェンド、ワイアー。その通算第13 作となる2 年ぶりのニュー・アルバム! ポップかつ先鋭的な傑作!ただただすばらしい。


魔法はとけた
THE FULL TEENZ
京都在住ヤングインディ・トリオの8曲入りファーストアルバム。平均90秒のインディーパンクサウンドはかつての西荻窪のパンクシーン、Fruity、かせきさいだぁ、ブリーズ感あふれるシティポップの影響をうかがい知れます。メンバーが運営する自主レーベル「生き埋めレコーズ」からのリリース。今夏の必聴盤です。


GOD SAVE THE DANCING QUEEN EP
GORO GOLO
ソウルミュージック、パンクを下地にダンスでクールでホットでナイス! な楽曲を半端ないフィジカルでガンガンかますGORO GOLO。都内では売り切れ店続出の7インチ・レコードの配信がスタート! 本作は、1999年に安孫子真哉氏とカクバリワタルによって設立され、数々の名盤を世に送ってきたStiffeen Recordsがここにきて! まさかの! 約7年ぶりに、”音楽前夜社”とのダブルネームでのリリースを果たした話題作です。