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High Resolution Soundtracks ユア・メモリーズオフ〜Girls Style〜
阿保剛
ゲームミュージッククリエイター『阿保 剛』が、過去から現在に渡り、彼のライブラリーを新たなクオリティで提示する、大好評ハイレゾゲームミュージックサントラシリーズ。本作は2008年1月31日にPlayStation2で発売されたゲームソフト「ユア・メモリーズオフ〜Girls Style〜」。メモリーズオフシリーズの中で唯一の女性向け作品ながら、過去のメモオフ曲、そしてゲームに収録されたロックバンドイメージの主題歌などVocal曲のアレンジBGMなど、ロックバンドサウンドを強く意識した異色の仕上がりで個性あふれるサウンドデザインの楽曲を、今回も作曲者自ら再検証・再構築し、丁寧なリマスタリングでリファインし、お届けいたします。 ------------------------------------------------------------------- 1)ゲーム「ユア・メモリーズオフ〜Girls Style〜」について ------------------------------------------------------------------- 「ユア・メモリーズオフ〜Girls Style〜」は、メモオフ開発の歴史では「Memories Off #5 encore(2007年7月発売)」の後、そして「メモリーズオフ6 〜T-wave〜(2008年8月発売)」の前になります。 シリーズのスピンオフという方向性で着手しておりますが、根本的にはメモオフの世界観を意識して制作してました。音楽的には従来の柔らかな音に加え、物語ともリンクする要素でもある「仲間達と奏でるサウンド」や「不協和音からのハーモニー」などのコンセプトを持たせてました。 ------------------------------------------------------------------- 2)楽曲について ------------------------------------------------------------------- メモオフと言えばこの曲、という曲を選曲、新たにアレンジしました。 ①「Campus -Sunshades p.II-」は若干年齢層を上げたようなイメージで。 ②「A repeating life p.II」はザラザラしたパーカッションを使って。 ③「Coffee Break p.II」はそれほど方向性を変えずに若干テンポアップ。等 また「Raining p.II」は「メモリーズオフ 想い出にかわる君」で作った曲のアレンジです。そして「With memories -Piano II-」「Closing story -Bygone days-」「Memories Off -Piano-」の3曲はメモオフを代表する楽曲ですので、より積極的にアレンジを導入しました。このように、音楽面からもメモオフ要素を強く継承しています。 ■「Get up!」 バンド要素を意識しつつ、プロジェクト初期に作った曲です。勢いのあるやる気満々!というイメージです。普段曲を作る時はドラムセットを意識しないで自由に作る事が多いのですが、こちらは鍵盤にアサインしたドラムを叩き、鳴り具合を若干意識して作りました。 ハイレゾ版の制作にあたり、この曲のみ、若干パートを足したり等の調整をしています。 ■「The unrest」 不安を表現した曲ですが、こういう曲を作っている時は、逆にもの凄く楽しんでいたりします。メモオフBGMの多くはシンセベースで構成されているのですが、本作では違ったベースの鳴りを意識しています。 ■「Agitato」 緊迫シーンを意識した曲です。サスペンス要素を持たせつつ、比較的動きの大きい曲になってます。 ■「Umi -Loving Sing'n!-」、「Rikano -It's mine-」、「Akari -Quiet tone-」 この3人のキャラテーマもそれぞれお気に入りでして、初期に作ったこの3曲を指針に全曲組み上げていきました。 メモオフBGMでは歪み系のギターやエフェクターはほぼ使いませんので、本作は珍しい音作りでもあります。ハイレゾ化に関しては比較的スムーズに作業出来ましたので、微調整程度のパラメータ変更にてリミックスしてます。